ドミノ・ピザ
June 22, 2016

五嶋みどり&オズガー・アイディン デュオ・リサイタル、EURO2016 グループステージ第3戦 スロヴァキアvsイングランド

●20日はサントリーホールで五嶋みどり&オズガー・アイディン デュオ・リサイタル。ウィーン・プログラムとでも呼べる選曲で、リストの「ウィーンの夜会」から「ヴァルス・カプリース第6番」(シューベルト原曲、ヴァイオリンとピアノ用に編曲)、シェーンベルクの幻想曲op.47、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454、シューベルトの幻想曲ハ長調。シェーンベルクとシューベルトの両幻想曲で、ブラームスとモーツァルトのソナタをはさむ格好。大ホールでのリサイタルという条件を逆手にとるかのようなプログラムで、広大な空間に合わせた大柄な表現で迫るのではなく、むしろ親密な雰囲気が醸成されていた。
●とりわけシューベルトが精彩に富み、情感豊かなピアノとともに満喫。端然としたモーツァルトとの対比も鮮やか。アンコールにクライスラー「愛の悲しみ」「愛の喜び」がほぼ続けて演奏されると、いっそう盛大な拍手が沸き起こった。客席が温かい。
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スロヴァキア●話は変わって(変わりすぎだ)EURO2016のグループステージ第3戦、スロヴァキアvsイングランド。グループBの裏番組はロシアvsウェールズ。同時キックオフなのでどちらかしか見れないわけだが、1勝1分のイングランドの命運が気になってこちらを選択。イングランドは1位から3位までどんな可能性も残されていたのだが、ロイ・ホジソン監督は賭けに出た。先発を6人変更、ルーニーはベンチに。トップはヴァーディ。先の先まで進むつもりという宣言ともとれる。
●試合はイングランドが攻めまくった。スロヴァキアも戦う姿勢を見せて好バトルに。前半16分、ヴァーディが縦へのスピードで相手ディフェンスを置き去りして惜しいシュート。後半頭にスタジアムからゴッド・セイブ・ザ・クイーンの歌声。イングランドはルーニー、デレ・アリ、ケインと次々投入し攻勢を強める。後半途中からスロヴァキアは疲れのためかラインを押し上げられない。そこで、はっと気がついた。スロヴァキアはここで「引き分けで3位狙い」というラディカルな作戦を敢行しているのではないか。裏番組ではウェールズがロシアに3対0で快勝。スロヴァキアは同じ3位でも負けて勝点3と、引き分けて勝点4では大きく事情が変わる。前者なら決勝トーナメント進出はどうなるかわからないが、後者ならほぼ確実(あるいは確実?)ということなのだろう。
●スロヴァキアの目論見通り、イングランドは攻めあぐねて0対0で終わった。これでウェールズが勝点6で1位、イングランドは勝点5の2位で決勝進出決定。しかし喜んでいるのは勝点4の3位を確定させたスロヴァキアの選手たちのほう。一見奇妙な光景だが、合理的な戦略と讃えたい。スロヴァキア 0-0 イングランド

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