ドミノ・ピザ
June 24, 2016

アシュケナージ指揮N響のシューマン&エルガー、EURO2016 グループステージ第3戦 スウェーデンvsベルギー

●23日はアシュケナージ指揮N響へ(サントリーホール)。シューマンとエルガーのダブル「交響曲第2番」プロ。メインプロが2曲あるようでうれしい。シューマンは第1楽章冒頭が印象的。自分のイメージでは4分の6拍子で揺らめくような弦楽器が前景にあって、その背後から金管楽器の主題が後光のようにさすところだが、アシュケナージの遠近感は逆で、金管主題が前面に出て、遠く背景で弦楽器が揺らめくという構図。第1楽章全般に弦を抑制気味で、管楽器の厚塗り気味のオーケストレーションがいっそう際立つ。提示部のリピートはあり。これはあったほうが断然楽しい。第3楽章も多くの場合は悲痛で鬱々とした音楽で、一歩まちがえると大変なことになりそう感があると思うのだが、アシュケナージが振るとどこか前向きというか、楽天的な感じすらする。新鮮。
●エルガーは以前の第1番のときも感じたけど、指揮者の思い入れがたっぷりで、ものすごく生々しい。第1楽章冒頭から、危ういくらいのタメを効かせて入ってドキドキ。それにしてもなんて高貴で威厳に満ちた音楽なんだろう。ディテールまで作りこんだ音楽を再現してくれるというよりは、その場その場に沸き起こる感興を大切にしたようなエルガーで、とても心を動かされた。客席の反応はばらけた感もあったが、定期でエルガーとなれば関心の度合いが分かれるのはしょうがないか。
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●さて、フランスで開催されるEURO2016は、グループステージが終了。一日休んで決勝トーナメントに入る。各組3位の明暗が分かれて、勝点4のスロヴァキアとアイルランド(メンバーを大幅に入れ替えたイタリアを倒した!)は文句なしの通過、勝点3は得失点差でポーランドと北アイルランド(!)が通過、トルコとアルバニアは惜しくも敗退となった。ま、まさか北アイルランドが通過していたとは。あと、小国アイスランドが残ったのもびっくり。
決勝トーナメントの対戦表を見ると、なんだか妙に英国度が高い。イングランド、ウェールズ、アイルランド、北アイルランド。伝統的にイングランドに次ぐ強さと思われたスコットランドは予選落ちして本大会に出場していないので、ぜんぶ生き残ったわけだ。ということは、もしも、イングランドvs北アイルランドが実現したら、両国とも国歌斉唱で「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」を歌うってことっすよ! なにそれ。見てみたい!しかしそのためには両者決勝まで進む必要あり。
スウェーデン●グループステージ第3戦、スウェーデン対ベルギーは、両者勝ちたいという気持ちが強く、この大会では珍しくキックオフ直後からハイテンションのガチバトルになっていた。イブラヒモヴィッチの代表引退宣言直後とあって「オラオラオラオラ」と攻めまくるスウェーデン。ベルギーも負けずと個の力で攻める。それでも両キーパーのナイスセーブ連発もあり前半は0対0だったのだが、中身はエキサイティング。ポゼッションもパスの本数も五分五分。
●後半38分にベルギーのナインゴランの目の覚めるようなミドルシュートが決まり(よく見ると相手ディフェンスに当たってコースが変わっている)、これが決勝点となった。敗退決定したスウェーデンだが、どうもイブラヒモヴィッチが足枷になっていたように思えてしょうがない。突出したタレントだがオレ様意識が強すぎて、他の選手がみんなイブラヒモヴィッチの機嫌をうかがうようなプレイをしていて、楽しくない。自分の知ってるスウェーデンはこんなチームじゃない。一方、ベルギーはスターぞろいだが組織戦術がないと批判されているが、トップのルカクの動きを見ているとそれももっともだなと思う。オフ・ザ・ボールの動きがおざなりで「なんで、そこでニアに詰めてないの?」と苛立たせる。ルカクは足元で欲しいようだが、あれだけスピードとパワーに恵まれているんだから予測して走りこんで点で合わせてほしい。スウェーデン 0-1 ベルギー
●スウェーデンのイサクソンにしてもベルギーのクルトワにしても本当にキーパーがうまい。今大会、キーパーの質が異様に高く、アジアとの差を痛感させられる。あとは審判のレベルも。ワールドカップでは絶対にありえない安心感。EUROはそこがいい。
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●お知らせをひとつ。今週土曜夜のFM PORT「クラシック ホワイエ」は、Jリーグ中継の影響でいつもより1時間10分遅い23時10分からの放送です。中止じゃないので、忘れないで~。

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