July 5, 2016

EURO 2016 準々決勝 フランス対アイスランド。所沢代表の冒険・終章

フランス●今大会、旋風を巻き起こしているアイルランド代表。なにせ人口33万人の小国。日本でいえば所沢市くらいで、前の試合は所沢代表がイングランド代表に勝ったようなものと書いたが、WOWOWの中継を見てたら柄沢アナまで所沢と人口が同じって話をしてて、もはやアイスランド代表が所沢代表にしか見えない。グンナルソンとか西武池袋線に乗ってそう(乗ってません)。
●ていうか、アイスランド代表、どうして監督が二人いるんでしょ。謎のダブル監督制。そもそも代表監督は何人まで許されるのか。代表監督10人体制とかも可能なのか。謎が謎を呼ぶ。
●さて、対フランス戦。なにしろ開催国なので、いくらなんでも「プロサッカー選手が100人しかいない」というアイスランドに負けるわけにはいかない。デシャン監督は前の試合の後半でうまく機能した4-2-3-1を採用して、トップにジルー、その下にグリーズマン、左にパイエ、右にシソコを配置、カンテは不在だが中盤にはマトゥイディとポグバ。前半12分、縦パスにラインの裏に抜け出たジルーがいきなり先制ゴール。さらに20分にはコーナーキックからポグバが頭で合わせて追加点。あっという間にアイスランドの魔法が解けてしまった。
●アイスランド名物のロングスローがチャンスを作る場面もあったが、チーム全体に出足の鋭さが欠ける。サンドゥニの雨で濡れたピッチのせいもあるかもしれないし、フィジカル・コンディションの低下もあるのかもしれない。サポーターはこれも名物となった「ウッ!(手拍子)」で選手たちを鼓舞したが、フランスのスピーディでダイナミックなサッカーについていけず、すっかり柔らかディフェンスに。前半43分、さらに45分とフランスにゴールが生まれ、前半だけで4-0のワンサイドゲームになってしまった。
●アイスランドも意地の2ゴールを決めて、終わってみれば5対2。いずれにせよアイスランドは立派の一語。試合終了後、スタンドのサポーターは選手たちとともに「ウッ!(手拍子)」。これでベスト4に残ったのはポルトガル、ウェールズ、ドイツ、フランス。なかなかいい感じの顔ぶれになったのでは。フランスは次戦、準決勝でドイツと戦う。地力で勝るのはドイツだとは思うが、フランスは自国開催のEUROとワールドカップで優勝を収めてきたという実績がある。ハイテンションのゲームを期待。フランス 5-2 アイスランド

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