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November 16, 2016

ニッポン代表vsサウジアラビア代表@ワールドカップ2018最終予選

サウジアラビア●これがフットボールだっ!と雄たけびをあげた、試合終了の笛とともに。すばらしい! ニッポン代表、そしてサウジアラビア代表も。審判(シンガポール人)がクリーンでピッチもクリーンで、志の高い相手と戦えば、こんなふうにスリリングなゲームになる。競技性とは別種の不毛な「アジアの高い」ではなくて本物のサッカー。サウジアラビアを率いるのは元オランダ代表監督のファン・マルヴァイク。サウジといえば堅守速攻がお家芸だが、すっかりバージョンアップして、アウェイにもかかわらず高い位置を保って攻めてきた。両サイドの積極的な上がりや、前線からのプレスなど、ぜんぜん中東っぽくないモダンなサッカー。おかげでニッポンのポゼッション・サッカーとしっかり噛み合って、見どころの多い好ゲームになった。
●ニッポンは先日のオマーン戦と同様、ポゼッション重視のスタイル。ハリルホジッチ(さらにその前の短期に終わったアギーレも)が求めてきた今風の縦に速いサッカーよりも、ザッケローニまでのつないで崩すサッカー。代表選手たちの技術の高さに改めて目を見張る。しかも守備がいい。歴代代表の最高水準じゃないかというくらい守れていた。組織的な連動性が高いうえに、局面での一対一の強さでこれだけ勝れるとは。特に原口とか大迫とかドイツに渡ってもまれている選手たちの進化っぷりがすごい。運動量も豊富。なんというか、一歩バージョンを巻き戻してから、そこから別ルートで前に進んだ感がある。
●GK:西川-DF:酒井宏樹、吉田、森重、長友-MF:山口、長谷部-清武(→香川)-FW:久保裕也(→本田)、原口-大迫(→岡崎)。本田、岡崎、香川をそろってベンチスタートさせる大胆な采配。そうなると前線のファイターがいなくなる……と思っていたら、トップに入った大迫が予想外に強い。ポストプレイがうまいし、体を張ってボールを受けるのも上手、守備にもがんばれる。あと、本田の代役は久保裕也。浅野や齋藤ではなく久保というのはフィジカルの強度のバランスを考えてか。しかし久保は前半で退き、本田が出てきたのであった。清武はオマーン戦と同じく絶好調。技術の高さではピカ一。長友が先発に復帰。原口は攻守両面で獅子奮迅の働き。
●前半、ニッポンが攻める割に決定機が少ないといういつもの展開になり、終了間際にようやく清武のゴールで先制。後半も攻めても入らない展開が続き、後半35分にようやく追加点。これは本田、長友、香川の素早いパス交換から原口がフリーになって決めるという華麗なゴール。これで終えられれば最高だったが、後半45分にサウジの波状攻撃をくらって失点。2-1。サウジもニッポンもかなり選手たちがエキサイトしている場面が見られた。最終戦となるアウェイのサウジ戦では相当に苦戦を強いられそう。
●で、だ。試合開始時点でニッポンはグループ3位。背水の陣で迎えたこの試合で勝点3をゲット。これでグループ1位のサウジとニッポンは勝点で並んだ。しかし得失点差ではまだ負けている。グループ2位オーストラリアはアウェイのタイ戦。もちろんオーストラリアは勝つだろうから、結局のところ、ニッポンは勝ってもまだ3位のままではないか……と思っていたら! なななんと、タイ 2-2 オーストラリア! すごすぎる、タイ。なにがあったの? タイは最終予選5試合目にしてようやく初めての勝点ゲット。この番狂わせのおかげで、ニッポンは2位に浮上できた。サウジとニッポンが勝点10、オーストラリアとUAEが勝点9。うーむ。最終予選も折り返し地点まで来て、横一線のデッドヒートが続いている。

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