ドミノ・ピザ
January 18, 2017

最果ての原典主義

●あなたはムーミンのガールフレンドの名前を知っているだろうか。もちろん、知っているとも。ノンノンだ。そう即答するのはオッサンとオバサン。なんと、いつのまにか名前がフローレンに変わっていた。ムーミンとフローレン。ノンノンはもういない。
●ということを知って動揺したワタシは、あわててムーミン公式サイトにアクセスした。なにかのまちがいだろう、ノンノンがフローレンだなんて? そこで発見したのはさらに驚くべき事実だった。moomin.co.jpによれば、このキャラクターの名前はノンノンでもなければフローレンでもなく、「スノークのおじょうさん」なんである。いやいや待て待て、スノークはノンノンのお兄さんだろう、なのに「スノークのおじょうさん」はないだろう。そう思うかもしれないが、彼女の名前は「スノークのおじょうさん」としか書かれていない。
●どうしてこんなことになったのか。原作者のトーベ・ヤンソンはこのキャラクターに「スノークのおじょうさん」という呼び名しか与えていない。日本でアニメ化するにあたって、名前がないのでは困るということで(だいたい妹を「おじょうさん」とは呼ばない)、ノンノンというかわいい名前が与えられた。ところが原作者は「ノンノン」という名を嫌った(と、あちこちに書いてある)。それで、フローレン(ドイツ語のフロイラインから来ているのだろうか?)に改名された。でも、これだって原典にはない名前だ。だから本家公式サイトは「スノークのおじょうさん」で通しているのだろう。
●「スノークのおじょうさん」は正しい。でも「ノンノン」はかわいい。どっちを選ぶべきかは明らかだろう。それは、ウッ、ゲホッゲホッ……。

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