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June 14, 2017

イラク代表対ニッポン代表@ワールドカップ2018最終予選

イラク●ワールドカップ出場を賭けた長い戦いもいよいよ終盤戦に。前にも書いたようにニッポンは最後の3戦が厳しくて、アウェイのイラク戦、ホームのオーストラリア戦、アウェイのサウジアラビア戦と続く。いずれもアジア王者級の相手で特にアウェイゲームは難関。ただし、実はこのイラク戦はイラク国内での開催が困難なため、イランで開催されることになった。スタジアムはガラガラで、アウェイといっても実際には中立地。もしイラク内で開催されていれば6万人の野太い声を相手にすることになっていたわけで、ホーム&アウェイの原則からするとイラクは一方的に不利な立場で最終予選を戦っている。
●ニッポンはケガ人が多く、香川は離脱、山口は控えに。4-2-3-1のフォーメーションで中盤に遠藤航と井手口のリオ五輪組を並べるという新鮮すぎる布陣に。懸案の吉田の相棒はシリアとの親善試合通り昌子。GK:川島-DF:酒井宏樹(→酒井高徳)、吉田、昌子、長友-MF:遠藤航、井手口(→今野)-久保、原口(→倉田)、本田-FW:大迫。電力供給に不安があって夜のゲームが無理ということで、40度近くまで温度が上昇するピッチで試合をする、しかもピッチはデコボコとあっては、普段通りの試合ができるはずもない。相手のイラクはシンプルでフィジカルの強さを前面に出して戦うチーム。
●前半8分、本田のコーナーキックから大迫のバックヘッドであっさりとニッポンが先制。しかしこの後はチャンスの少ない膠着した展開に。前半28分に大迫がペナルティエリア内にドリブル突破を図り、後ろから倒される。通常ならまずPKだが、中国人主審はなぜか笛を吹かず。前半を1点のリードで折り返したのは悪くない。酷暑のなかで、後半途中からむしろ中東のチームの足が止まり、ニッポンがゴールを決めるという展開はこれまでになんども見た形なので今回もそれを期待していたのだが、ルーズボールをイラクに奪われがちで、予想以上にタフな展開に。シンプルに縦にボールを入れられるとボディブローのように効いてくる。後半27分、アブドゥルザフラにペナルティエリア内での競り合いからボールがゴール前にこぼれる。すると吉田とキーパー川島が一瞬「お見合い」になってしまい、詰めてきたカミルがシュートして同点。吉田が思い切りクリアすればよかったのだが、暑さもあって一瞬の迷いが出てしまったか。川島は「クリア!」と叫んでいたそうだが。
●ここからは消耗戦。お互いに足をつる選手が続出。交代枠がなくなって久保が動けなくなったところからは失点も覚悟したが、最後まで耐えきった。交代出場した選手たちに期待したほどのダイナミズムが感じられず。もっとも3人中2人は負傷交代なので、ゲームプランとは無関係に交代せざるを得なかった。交代枠があれば終盤に乾なり浅野なりを投入して前線でスピード勝負させるプランがあったのだろう。灼熱の中東でのゲームはフィジカル勝負の消耗戦を避けるためにも、相手の足を先に止める展開に持っていきたいのだが、追加点をとりたいところで失点してしまったことから相手を勢いづけてしまった。内容に乏しいゲームだったが、前線で大迫があれだけボールを収められるのは立派。久保はシリア戦に続いて持ち味を発揮できず。この環境だと本田の強さは貴重。遠藤航、井手口のコンビには可能性を感じる。
●勝点3がほしかったところだが、アウェイの勝点1という結果は悪くない。最初にホームでUAE相手に負けて出だしでつまずいたニッポンだが、残り2戦でグループ首位に立っている。1位ニッポンが勝点17、2位と3位のサウジアラビアとオーストラリアがともに勝点16。この3強で1位と2位の座を争う。UAE戦を残すサウジアラビアやタイ戦を残すオーストラリアと比べると、ニッポンは残り2戦ともに上位直接対決なので山場が続く。実質的には3チーム横一線くらいの感じか。
●一方、グループBではイランが独走して早くもワールドカップ出場権を獲得。1位イランが勝点20、2位韓国が勝点13、3位ウズベキスタンが勝点12、4位シリアが勝点9と続く。ニッポンがグループ3位になればグループBの3位とプレイオフに回るので、こちらも気になるところ。もっとも、プレイオフに勝ってアジア5位になったとしても、さらに北中米カリブ海4位とのプレイオフに回るという長い道のりが待っている。

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