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November 21, 2017

ダニエレ・ガッティ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

●20日はサントリーホールでダニエレ・ガッティ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。2016年秋に新たに第7代首席指揮者に就任したガッティと同楽団のコンビがツアーに選んだ2種類のプログラムはいずれもドイツ・オーストリア系のレパートリーで組まれていた。この日は前半にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(フランク・ペーター・ツィンマーマン)、後半にブラームスの交響曲第1番。
●この日、公演に先立って昼に開かれた記者会見はインターネットでも生中継されていた。ガッティと並んで登壇したヤン・ラース楽団事務局長によれば「楽員は25か国の出身者からなり、この数年間にメンバーの若返りも進み、優秀な若手奏者も加わっている。ソロ・ティンパニ奏者の安藤智洋さんもそのひとり」。1991年東京生まれ。この若さでコンセルトヘボウ管弦楽団のソロ・ティンパニ奏者とはすごい。この日はベートーヴェンといい、ブラームスといい、冒頭でティンパニが重要が役割を果たす曲が並んでいて、まるで凱旋公演のようだったのでは。特にブラームスでは、重い音、柔らかい音、硬質な音を細かく使い分けて存在感大。
●前半の主役はフランク・ペーター・ツィンマーマン。トゥッティの部分でも演奏に加わって、オーケストラのメンバーと盛んにコミュニケーションをとりながら、ときには思い切りアグレッシブな表現で熱量のある音楽を作り出す。つややかな音色も魅力。アンコールにバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番からアレグロ。後半のブラームスはガッティ節とでもいえばいいのか、かなり個性的なブラームス。ところどころたっぷりと念入りに歌う濃厚な表現が前面に出る一方で、全体の響きは剛健質朴とした感で、ヤンソンス時代とはずいぶんカラーが異なる。弦楽器の配置はヴァイオリンを左右に分けた対向配置で、コントバラスは上手側。前日の川崎公演のマーラーでは(ワタシは聴けなかったけど聞いた話では)コントラバスを下手に置き第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンと並べる最近大流行のマーラー時代の配置だったそう。そこまで細かく変えてどう違うのかはわからないが、ガッティのこだわりなのだろうか。ファゴットとクラリネットの配置が通常と逆なのはこのオーケストラではいつものこと。オーケストラのアンコールはなかったが、それでも終演は21時を過ぎていた。

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