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December 19, 2017

デュトワ指揮N響のメンデルスゾーン「スコットランド」

●14日はサントリーホールでシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団。ハイドンの交響曲第85番「女王」、細川俊夫のソプラノとオーケストラのための「嘆き ゲオルク・トラークルの詩による」(ソプラノ:アンナ・プロハスカ)、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」というプログラム。きらびやかで磨き上げられたハイドン。白眉は「スコットランド」。木管セクションがいつにも増して活発で、意欲的。一番オーボエに客演していたのは、マーラー・チェンバー・オーケストラの首席オーボエ奏者として活躍する吉井瑞穂さん。進むにつれて弦楽器も熱気を帯びてきて、この曲では聴いた記憶がないくらいの高揚感が生み出されていた。
サントリーホールのオブジェ●シューマンがシューベルトについて言った有名な「天国的な長さ」は、いつまでも続いてほしいという終わることのない喜びについて述べたものだと理解しているが、そんな愉悦に満ちた「天国的な長さ」がメンデルスゾーンでもありうるのだなと実感。
●みんな、こぞって写真を撮っている、サントリーホール前のカラヤン広場で飾られている光る物体。なんだか使徒っぽい、割と。