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October 15, 2018

ニッポンvsパナマ代表@親善試合

ニッポン!●12日、新潟のビッグスワンで開催されたニッポンvsパナマ代表を録画観戦。今回のインターナショナル・マッチ・ウィークは、パナマとウルグアイと対戦。実はこの間、ヨーロッパではUEFAネーションズリーグという新たな大会が開かれている。欧州の各国代表チームは従来のような単なる親善試合ではなく、公式戦として欧州代表チーム同士のリーグ戦を戦うことになったんである。これがいろいろと物議を呼んでいるのだが、それはまた別の話として、おかげでニッポン代表としては欧州のチームと親善試合を組むのが難しくなってしまった。今後、親善試合には北中南米との対戦が増えざるをえないわけで、森保ジャパンは前回のコスタリカ戦、中止になったチリ戦に続いて、パナマとウルグアイと試合をする。うーん、これって、どうなんでしょうね。
●で、注目の先発メンバー。前回に続いてはっきりと世代交代を進め、森保色を打ち出しているが、一部ロシアW杯メンバーも戻ってきた。世代間の融合が目的なのは明確。フォーメーションは4-2-3-1。GK:権田-DF:室屋成、冨安健洋、槙野、佐々木翔-MF:三竿、青山(→柴崎)-伊東純也(→堂安)、南野(→北川航也)、原口-FW:大迫(→川又)。全体に巧い選手、速い選手が多く、一方でフィジカルの強さではかなり物足りない。酒井宏樹や吉田麻也といったロシア組のファイターはベンチ。おそらく森保監督はウルグアイ戦にAチーム、パナマ戦にBチームのような感じで、なるべく多くの選手に出場機会を与えるつもりなのだろう。なにしろ不可抗力でチリ戦が中止になってしまったので、監督のプランは一手分、遅れている。若い選手+若くないけどまだW杯で十分に成し遂げていない野心の残っている選手たちでチームの骨格を作り、そこに実績のあるロシア組をチャレンジャーとして呼んで、少しずつチームに融合させていくというプランは理にかなっている。
●パナマは個のフィジカルやスピード、技術は本来十分にあるチームのようだが、コンディションは100%には遠そう。ニッポンがパスをつないで中盤を支配する展開が続く。パス回しはスムーズ。持ち味を発揮していたのはベテランの青山で、中距離パスの精度の高さを生かして、一本のパスでビッグチャンスを生み出せるのが魅力。前半42分の先制点はまさにその形で、青山から南野への縦パスから、南野がすばやいターンで相手を交わして、冷静にゴールに流し込んでゴール。後半20分、南野のシュートのこぼれ球を伊東が決めて2点目。後半40分は原口のドリブルから中央でフリーの川又にボールが渡り、タックルを受けながらも川又の放ったシュートは相手に当たりコロコロとゴールへ。オウンゴールで3対0。攻撃も機能し、守備も無失点で終えて完勝した。追加招集で呼ばれた川又は、かつてのホームスタジアムで活躍を見せた。
●大きな収穫は19歳、冨安健洋の代表デビュー。ベルギーのシント=トロイデン所属の188cm。現時点でこのポジションは吉田麻也の実績がずば抜けているが、可能性を感じる。直近の代表の大きな目標は来年1月のアジア・カップ。ここが森保ジャパンの新しい選手たちにとっての試金石となる。

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