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May 13, 2019

J1リーグ第11節 セレッソ大阪vsマリノス 尊師ポステコのサイコロ博打


●DAZNで試合中継をオンデマンド再生しながら、屈辱的な試合展開に耐え切れずにちゃぶ台をひっくり返して、途中からハイライト再生に切り替えた。な、なんだこの試合は。セレッソ大阪vsマリノス、いきなり前半2分にディフェンスラインの裏にボールを放り込まれたと思ったら、和田が水沼宏太に競り負けて、距離のあるところから技巧的なシュートを打たれてあっけなく失点。水沼の恩返しゴール。こういった序盤のイージーな(と見える)失点をなんど繰り返すのか。その後、後半にも高木俊幸、ふたたび水沼に決められて3失点で完敗。
●この試合のなにがよくないかといえば、いつものように63%の高いボール支配率、652本ものパス(成功率は88%!)という見映えの良い数字を達成しながらも、枠内シュートはたったの2本で終わっている点。そんなのアタッキング・フットボールとはいえない。ポステコグルー監督の特殊戦術が本当に「攻撃的」なのかどうか、ひっくり返したちゃぶ台をもとに戻しながら冷静に考えてみる必要がある。セレッソ大阪はマリノス対策がきれいにハマって、してやったりだろう。
●11試合終わって、順位は7位だが、得失点差は-1。なんとマイナスだ。つまるところ、今のマリノスは毎試合派手に打ち合っていても、実力的にはプラマイほぼゼロのチームなんだろう。リスクの大きな戦い方をしている分、成績の振れ幅が大きく、運が良ければ上位に顔を出すが、へたをすると降格ゾーンに落ちる(昨季)。マリノスの規模を考えれば、ポステコグルー監督の戦術はチーム力を引き上げたとはいえない。しかし、試合をおもしろくしているとは断言できる。大分や札幌が上位に食い込むのは監督の戦術的成功だけど、マリノスの戦術は成績的には成功しておらず、興行的に成功している(たぶん)。それが現時点での自分の理解。
●マリノスのメンバーのみ記録。GK:朴一圭-MF:和田拓也、畠中、チアゴ・マルチンス、広瀬陸斗(→扇原)-MF:喜田、三好(→エジガル・ジュニオ)、天野-FW:仲川、マルコス・ジュニオール、遠藤渓太(→李忠成)