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February 19, 2020

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020 記者会見

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020 記者会見
●18日は東京国際フォーラムでラ・フォル・ジュルネTOKYO 2020の記者会見。いつもは展示ホールや小さめのホールが使われるんだけど、今回の場所はおなじみのホールC。ん、まさかあの客席が埋まるほど人が来るはずはないだろうし……と思ったら、ホールCのステージが会場だった。オーケストラでいえば、指揮者のポジションにルネ・マルタンら登壇者が出て、楽員の場所にプレス関係者が座る図式。実際に譜面台も並べられていて、配布資料が載っていた。
●で、LFJ TOKYO2020のテーマはそのものズバリ、「Beethoven ─ ベートーヴェン」。日本では初回以来のベートーヴェン。5月2日から4日まで、東京国際フォーラムとその周辺で約325公演(有料公演は126公演)が開かれる。例年と変わったところをいくつか挙げておこう。まず、前夜祭が復活する。5月1日夜、スペシャル・ガラ・コンサート「ベートーヴェン・ピアノナイト」がホールAで開催され、同時に地上広場のネオ屋台村で「ベートーヴェン・ナイトフェス」も。それからマスタークラスが500円で事前予約制に。従来、あまりに人気がありすぎて長蛇の列ができていたが、せっかくの音楽祭なのに長時間行列に並んで待つのはもったいないということで、方式を変更。場所もホールB5(1)に変更されて客席数が大幅に増える。出展ブース関係では、LFJ初となる「スイーツ&デリコーナー」が登場。最終日の夜、ホールAで開かれるファイナルコンサートは「みんなで第九」。井上道義指揮新日本フィルとともに歌う聴衆参加の「第九」。事前練習も。
●あと子供の入場可能年齢について、公演ごとに「0歳から」「3歳から」「6歳から」と明確に表示されて、従来より現実的な対応になった。いろいろと思うところはあるが、公演内容に応じた年齢制限がきめ細かく設定され、より現実に即したものになったことはたしか。
●そして本公演のプログラムだが、今回もLFJならではの趣向を凝らしたプログラムが並んでいる。交響曲全9曲、協奏曲全8曲(ピアノ協奏曲第0番、ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲版を含む)、弦楽三重奏曲全5曲、「エグモント」全曲といった本人作品もさることながら、より貴重なのは19世紀から現代までのベートーヴェン編曲作品やオマージュ作品だろう。リースやツェルニー、フンメルら同時代人による編曲、ワーグナーやリストのピアノによる「第九」、そしてさまざまな現代作品、カーゲル「ルートヴィヒ・ヴァン」、ヴィトマン「コン・ブリオ」、アンドリーセンの「管弦楽とアイスクリーム売りの鐘のためのベートーヴェンの交響曲9曲」、アダムズ/アントンセンの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」等々。さらには宮川彬良の「シンフォニック・マンボNo.5」まで。笑。
●この記者会見、ワタシは後に先約が入っていたため途中までしか聞けず。質疑応答はどんな様子だったのか、こんどだれかに尋ねてみよう。