February 27, 2020

パンデミックとその後

●新型コロナウィルスの影響によるJリーグの試合延期決定から一夜明けて、政府が「多数が集まる全国的なスポーツ・文化イベント等については今後2週間は中止・延期または規模縮小等の対応を要請する」と発表。すると、次々とコンサート等の中止や延期が決まってしまった。自分がプログラムノートを書いた公演や、取材予定だった公演、記者会見なども中止に。「多数が集まる全国的な」という規模感はどれくらいなんだろう。なかには公演の決行を発表した主催者もいる。中止になれば、だれかが経済的な負担をしなければいけない。そして、2週間で状況が良いほうに向かうことを願っているが、もしそうならなかった場合、あるいは解釈が分かれる状況になったときに、どうなるのかを気にしている。
●ある意味タイムリーすぎて話題にならなさそうなのが、3月公開予定のデビッド・フレイン監督による映画「CURED」。ゾンビ・パンデミックの終焉後を描いた作品で、画期的治療法により元感染者たちが社会復帰するが、心の傷に苦悩したり、回復者を恐れる市民たちからの理不尽な差別にあったりするという物語。多くの作品がパンデミックの経緯を描いているのに対し、パンデミックを制圧した後に焦点を当てているのが興味深い。
●東京・春・音楽祭の短期連載「友達はベートーヴェン」第3回が公開中。今回でラスト。ご笑覧ください。

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