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June 8, 2020

モーツァルトとムクドリ

●モーツァルトの十番台のピアノ協奏曲のなかでも特に演奏頻度の高いのが第17番ト長調。この曲にはよく言及される逸話があって、第3楽章の主題をモーツァルトが飼っていたムクドリがさえずったという。以前からおもしろい話だなと思っていたのだが、解説書によってムクドリを購入した後でモーツァルトが曲を教え込んだとするものと、購入する前からムクドリがさえずっていたとなっているものがあって、どちらも微妙に引っかかる点があって落ち着かない気分がしていた。でも、最近ある本を読んで、そのあたりの疑問がひとまず氷解した……という話を、ONTOMO 6月特集「音楽家とペット」に書いた。われわれが日々見かけるムクドリとモーツァルトが飼っていたムクドリは少し違うかも、という話も。ご笑覧ください。
●ムクドリといえば、以前の鳩山首相が記者会見で「ホテルの部屋のテラスにムクドリが飛んできて……」と話している最中に、「すみません、ムクドリではなくヒヨドリでした」と訂正したのが妙に印象に残っている。ムクドリ派でもヒヨドリ派でもないが、言い言いまちがいを正してくれてほっとした。

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