August 20, 2020

清水エスパルスvsマリノス J1リーグ第11節 クラモフスキー監督とポステコグルー監督の師弟対決


●実のところ今季のマリノスは戦績がさっぱりで、試合を観るのがしんどい。週末のアウェイ大分戦で負けて、週中の水曜日はアウェイの清水戦。清水の監督は昨シーズンまでマリノスでポステコグルー監督の右腕としてコーチを務めていたクラモフスキー監督。オーストラリア代表でもずっとポステコグルーのもとで活躍してきた。ちなみにふたりともオーストラリア国籍だと思うが、ポステコグルーはギリシャ出身、クラモフスキーは北マケドニア系。
●で、クラモフスキー監督率いる清水は、まったくマリノスと同じ哲学に基づく攻撃的なチームに変貌していた。ボールを保持して、自分たちから仕掛けていくアタッキング・フットボール。両者ともに同じような戦術で攻めあった結果、ノーガードの打ち合いみたいな派手な試合に。本来、前線からのプレスも激しくいきたいところだが、夏場とあって選手間の距離は広くなりがちで、前半から攻撃のための十分にスペースは十分。合計7ゴールが飛び出して、清水 3対4 マリノス。かろうじて師匠が面目を保ったものの、ボール保持率もシュート数もほぼ五分五分。中盤で潰し合いをする膠着状態がほとんどなく、スペクタクルの連続という意味では好ゲームなのだが、攻撃がスムーズすぎて微妙に薄味のゲームのようにも。いや、それは2万人収容のスタジアムに3千人しか入っていないという観客席の「疎」のせいなのか?
●マリノスは毎試合メンバーが大幅に変わる。2チーム分どころか3チーム分くらいの戦力でミックスされた混成軍みたいになっている。顔のないチームというか。GK:朴一圭-DF:松原健、チアゴ・マルチンス、實藤友紀、高野遼-MF:喜田拓也、和田拓也(→扇原貴宏)、マルコス・ジュニオール(→渡辺皓太)-FW:仲川輝人(→松田詠太郎)、ジュニオール・サントス(→オナイウ阿道)、前田大然(→エリキ)。2ゴールのジュニオール・サントスは新戦力で柏レイソルからのローン。先制点はハーフライン手前から独走して豪快に決めた度肝を抜くスーパーゴール。とても昨季ノーゴールの選手には見えない。今後は同じポジションをジュニオール・サントスとオナイウ阿道とエジガル・ジュニオの3人で争うのか。ポルトガルから帰ってきた前田大然は松本山雅からのローン。松田詠太郎は19歳の生え抜きで、SC相模原にローンに出していたのだが急遽呼び戻すことになった選手。すごい選手層だが、結果は4勝5敗2分で9位。むむむ……。

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