September 18, 2020

マリノスvs清水エスパルス J1リーグ第24節 ふたたび師弟対決

●サッカーでは珍しい3試合連続逆転負けを喫していたマリノスだが、水曜日の清水戦は久々の完勝。3対0。なにしろ前半13分で相手のディフェンスが一発レッドで退場してくれた。さすがにこれだけのアドバンテージがあれば勝てる。
●この試合、マリノスはまた3バックを採用したのだが、メンツはチアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、松原健。松原はサイドバックの選手だが、今センターバックの選手が足りない。ところが開始3分で畠中が負傷退場してしまう。控えにセンターバックの選手はいない。これで従来型の4バックに戻すのかなと思いきや、ポステコグルー監督は中盤の喜田を下げて3バックの真ん中に置き、渡辺皓太を投入した。3バックで行くと決めているようなのだが、畠中までいなくなってしまうとは。なお、キーパーは梶川。ウィングバックのポジションには高野遼と水沼宏太が入り、3トップはエリキ、オナイウ阿道、仲川。3バックがどれだけ機能するかと思っていたが、早々に相手がひとり減ってしまったので、あまり参考にならない試合になってしまった。
●ところで清水の監督はクラモフスキー。以前にもご紹介したが、オーストラリア時代からコーチとしてずっとポステコグルー監督の右腕を務めてきた。戦術が同じだけではなく、なんとなく風貌も似ている。兄ポステコグルーと弟クラモフスキーみたいな感じで、師弟対決というか兄弟対決というか。しかもマリノスに合わせて3バックの同じ布陣を敷いてきた。今までクラブチームの監督経験はなく、清水が大抜擢したことになる。現在7連敗で大変に苦戦しているようだが、この戦術に付き合ってきたマリノス・ファンとしてはよく理解できる。どうしたって守備がもろくなってしまうのだ。しかもこの戦い方は選手の戦術理解度が進めば勝てるという気がまったくしない。むしろ戦術の穴を埋めるために、次々と個の能力の高い選手を補強し続けることによって機能するという、お金を溶かす戦術だと感じている。

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