January 15, 2021

青森山田のロングスロー戦法

●ふだん高校サッカーは見ないのだが、青森山田高校のロングスローが猛威を振るったと聞いて、どんなものなのか、見たくなった。で、気が付いたらDAZNに高校サッカーハイライトが載っているではないの。チャンピオンズリーグが消え、ブンデスリーガがなくなり、でも全国高校サッカーハイライトと「やべっちスタジアム」はあるDAZN。うーん、それってどうなの……と思いつつも、青森山田vs帝京大可児戦のハイライトを観る。なんと、4得点中3点をロングスローから決めている。ついでに青森山田vs矢板中央も観たら、やっぱりロングスローからのゴールがあった。こんなにゴールにつながるロングスロー、プロの試合じゃ見たことがない。
●で、ロングスローの是非が議論を呼んだが、ルール上問題がないのだから是も非もないわけで、特異な戦術を機能させた青森山田をリスペクトするほかない。実際には高校サッカーではロングスローが多用されているそうなので独創的とは言えないにしても、全国レベルの試合で1試合に3得点はすごすぎる。サッカーの最大の魅力は「得点に至るプロセスが(あまり)パターン化効率化されていない」ところだと思っているので、こういった発明こそ、競技をおもしろくする。これがもし高校サッカーじゃなくてJリーグ、あるいはチャンピオンズリーグやワールドカップだったら「伝説」が誕生する。
●ただし、類似の戦術がJリーグで通用するかといえば、かなり厳しいかなとは思った。いくら強肩のロングスローでも、足で蹴ったボールのような強さやスピードはない。ロングスローからの1試合3得点も、投げられたボールに直接頭で合わせてゴールしたのはニアで後ろにすらした1点目だけで、基本的にはセットプレイでの相手守備の不慣れを突く戦術なんだと思う。
●後で気づいたけど、別にDAZNじゃなくても日テレの選手権サイトでいくらでも動画を観れるのだった、無料で。まあ、いいのだが。

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