June 28, 2021

DSH ヘーデンボルク・トリオ ベートーヴェン&ブラームス Ⅰ サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

●26日はサントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンでヘーデンボルク・トリオ。新型コロナウイルス感染症による入国制限措置の影響で、当初の6月20日から26日に変更になった。デジタルサントリーホール(DSH)によるライブ配信で観た(オンデマンドあり)。ヘーデンボルク・トリオは、ヴァイオリンのヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク、チェロのベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク、ピアノのユリアン・洋・ヘーデンボルクの三兄弟によるピアノ・トリオ。長男の和樹と次男の直樹はウィーン・フィルのメンバーとしてもおなじみ。
●プログラムはベートーヴェンのピアノ三重奏曲第4番「街の歌」、ブラームスのピアノ三重奏曲第3番ハ短調と同第2番ハ長調。ベートーヴェンとブラームスという中核的なレパートリーを並べてはいるのだが、直線的に熱く盛り上がるような曲はなく、むしろ軽やかさだったり達観が前面に出ているという少し枯れたプログラム。深くしみじみとした味わいを残す。特に最後のブラームスの寂寥感はなんともいえない。終楽章の喜びと虚無感が入り混じった複雑な表情など絶品だった。3人の音色は常にひとつにきれいに溶け合って、潤いのあるみずみずしい響きを作り出す。
●最後にチェロのベルンハルト・直樹から完璧な日本語でアンコールの案内。サン=サーンスの「白鳥」をカール・リスランド編曲のピアノ・トリオ版で。アンコールにふさわしい優美さと健やかさ。

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