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July 5, 2021

EURO2020のベスト4が決定、準々決勝 ベルギー対イタリア

ベルギー●EURO2020準々決勝、優勝候補同士の対戦であるベルギー対イタリア戦を録画観戦した(最初はWOWOWオンデマンドを使ってPCで観ていたのだが、途中からテレビで観たほうが楽しめることに気づいた。画面がPCより大きい、ほんの少しだけ)。会場はミュンヘン。1万4千の観客はかなり疎。他都市に比べると抑制的だが、そうはいっても一部のエリアは密集していて、応援も熱い。
●ベルギーには今大会唯一のJリーガーがいる。ヴィッセル神戸のフェルマーレン。3バックの中央でディフェンスの要を務める。エデン・アザールはケガで欠場したが、代わって出てきたドクがすさまじいスピードを持っている。トップのルカク、中盤のデブライネ、ティーレマンス、キーパーのクルトワら、イタリア以上のタレント集団といった陣容。個の力は高い。一方、イタリアは士気が高く、局面の争いではやや分が悪くても、揺るぎない自信に満ちたプレイぶり。序盤は押され気味だったが、ドンナルンマのファインセーブもあって盛り返し、31分に先制点。ゴール前の競り合いでインモービレが倒れ、笛は吹かれなかったが、ベルギーの縦パスをカットしてふたたびイタリアが攻め、倒れたままのインモービレの脇をバレッラが突破して豪快なシュートを叩き込んだ。倒れていたインモービレが何事もなかったかのように立ち上がって喜びを分かち合うという、やや居心地の悪いゴールシーン。圧巻は前半終了間際のインシーニェで、ひとりでドリブルで切れ込んで狙いすましたミドルシュートでゴール。直後にベルギーにPKを与えて1点を返されるが、後半はスコアが動かずイタリアが勝利。ベルギーにも決定的なチャンスはあったので、紙一重の差だったとは思う。ベルギー 1-2 イタリア
●スイス対スペインは1対1のままPK戦にまでもつれこんで、スペインが勝ち抜け。デンマークはチェコを破り、イングランドはウクライナを4ゴールで一蹴。準決勝の組合せはイタリアvsスペイン、イングランドvsデンマークに決まった。期待通り、イングランドはウェンブリーで準決勝、さらに決勝を戦うことになるのでは。
●今大会のEURO、自分が観た試合はどれもオープンな試合で見ごたえあり。引いて守る消極的なチームがほぼ見当たらず、どこも自分たちで主導権を握ろうとしている。ようやく観客の前でプレイできるようになった喜びのあらわれ、と解するのは単純すぎるか。