December 6, 2021

濱田芳通指揮アントネッロのヘンデル「メサイア」

川口リリア 「聞いてください」 マーサ・ヘブンストン・ノジマ
●4日は川口リリアホールで濱田芳通指揮アントネッロのヘンデル「メサイア」。「メサイア」は季節ものだから毎年どこかで聴けそうでいて、実は年末進行等と重なって案外聴けないのだが、この時期なら聴ける。が、聴いたのは「恒例行事」とはほど遠い新たな体験としての「メサイア」。編成は極小。合唱はソプラノ4、アルト(全員カウンターテナー)3、テノール3、バス3で合計13名、杉田せつ子がコンサートマスターを務めるバロック・オーケストラは弦楽器22111、木管楽器はオーボエ1のみ、トランペット2、ティンパニ、テオルボ、オルガン。おもしろいのは合唱と独唱の区別がないこと。曲ごとに次々といろいろな歌手が登場する。これが楽しい。超高水準の歌唱を多様な声質で聴けるというカラフルな歌合戦のようでサービス満点。
●編成がコンパクトな分、機動力に富み、リズムは軽快、キレがあって精彩に富む。前へ前へと進む、躍動する「メサイア」。第1部の田園曲では、ヴァイオリンの天野寿彦がバグパイプを演奏し、指揮の濱田芳通がくるりと客席を向くとリコーダーを吹いているというびっくりな展開。第2部「ハレルヤ・コーラス」は壮麗でドラマティック。視野の範囲内ではだれも立たなかったけど、後方はどうだったんだろう。今は21世紀。
●声楽陣はソプラノに陣内麻友美、中川詩歩、中山美紀、松井亜希、アルト(カウンターテナー)に上杉清仁、新田壮人、彌勒忠史、テノールに小沼俊太郎、中嶋克彦、前田ヒロミツ、バスに坂下忠弘、谷本喜基、松井永太郎。カウンターテナー三人そろい踏みはゴージャス。休憩は第1部の後に1回。埼玉県川口市のリリアホール、駅の目の前でアクセスがいいため、遠そうでいて案外近い。

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