December 8, 2021

Gramophone Classical Music Awards 2021

●遅ればせながら、英グラモフォン誌のGramophone Classical Music Awards 2021のラインナップを眺めてみた。グラミー賞みたいなツンツンした尖がり方はないものの、毎年お国柄が反映されていて興味深い。賞にいろんなスポンサーがついているのもうらやましい感じ。もっとも時節柄、華やかなセレモニーは開けなかったようだけど。
●今年のRecording of the Yearはオペラ部門の受賞アルバムであるブリテンのオペラ「ピーター・グライムズ」(Chandos)。エドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルの演奏で、題名役はスチュアート・スケルトン。新国立劇場の「ピーター・グライムズ」でも歌っていた人。ベルゲン・フィルの本拠地グリーグホールでの録音で、コンサート後にセッション録音されたそう。
●オーケストラ部門はパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団によるフランツ・シュミットの交響曲全集(DG)、協奏曲部門はアリーナ・イブラギモヴァとウラディーミル・ユロフスキ指揮ロシア国立交響楽団によるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲集(Hyperion)、ピアノ部門はピョートル・アンデルシェフスキによるバッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻より(Warner)。このあたりは日本の音楽ファンの感覚と近いセレクションか。「らしさ」が出ているのは室内楽部門で、タカーチ四重奏団とギャリック・オールソンの共演によるエイミー・ビーチとエルガーのピアノ五重奏曲(Hyperion)。なお、HyperionレーベルはSpotifyにもApple Musicにも音源を提供していないと思うので、聴くならダウンロードで購入するか、CDを購入する必要がある(違ってたら教えて)。
●少しおもしろいなと思ったのは、Label of the Yearにドイツ・グラモフォンが選ばれたこと。老舗メジャーレーベルの選出に一瞬「は? なにを今さら」と思ってしまったが、彼らのサイト、特にDG Stageでの有料映像配信の取り組みなどを目にすると、従来のビジネスの枠を打ち破ろうとしている様子が伝わってきて、なるほどと思う。古くて新しいのがDGなのか。

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