February 9, 2022

ユベール・スダーン指揮札幌交響楽団の東京公演2022

●8日はサントリーホールで札幌交響楽団東京公演。当初予定では札響首席指揮者マティアス・バーメルトが指揮をする予定だったが、入国がかなわず、代役としてユベール・スダーンが登場。今やデスピノーサ、アクセルロッドと並ぶ「全日本首席客演指揮者」のひとりとして昨年から日本に滞在して獅子奮迅の活躍。プログラムはベルリオーズの「ロメオとジュリエット」より「愛の場面」、伊福部昭の「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」(山根一仁)、シューマンの交響曲第2番。曲目の変更はなかったそう。まさかスダーンが伊福部を振ることになろうとは。そしてワタシは先日のN響から2公演続けて、シューマンの2番を聴くことになるという奇遇。
●ベルリオーズは弦楽器のシルキーな質感が印象的。伊福部作品は鮮烈。山根一仁がキレッキレの入魂のソロ。一段とスケールアップした感がある。アップデイトされた21世紀日本の土俗性を堪能。この「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」、着想元はラヴェルの「ツィガーヌ」なのかなと思った。ロマの民俗的な要素が日本の北の大地に置き換えられ、換骨奪胎されているというか。
●後半、シューマンの交響曲第2番は先日の下野&N響とはまったく異なる設計思想。あちらは緻密で夾雑物をそぎ落としたようなモダンなシューマンだったが、こちらはより伝統的な重々しい響きによる巨大な音楽。情熱がほとばしる。第1楽章リピートあり。ティンパニはバロック、下手奥の配置。終演後は拍手が鳴りやまず、マエストロのソロカーテンコールに。この光景は久々かも。
片栗粉●帰り際、出口を出たところでお土産として片栗粉が配られていた。なんというお得感。うれしい、今すぐ唐揚げを揚げたくなるくらいに。これって水溶き片栗粉にしなくても振りかけるだけでいいタイプのやつだから、麻婆豆腐なんかにも便利なんすよね。ビバ、ホクレン。