July 26, 2022

ニッポンvs中国代表 EAFF E-1サッカー選手権

ニッポン!●24日夜、豊田スタジアムで開催されたニッポンvs中国代表戦を振り返る。香港戦に続く、EAFF E-1サッカー選手権の第2戦。森保監督は今大会も律義なターンオーバー制を敷いて、先発メンバー全員を入れ替えた。「全員にチャンスを与える」と「序列をはっきりさせる」というのが森保イズム。1試合目はマリノス組が多かったが、2試合目は広島組が多いので、単純にこちらを控え組とは呼べないとは思うが、もともと実質B代表だけに知らない選手が多くなる。
●メンバーはGK:大迫敬介-DF:小池龍太、中谷進之介、荒木隼人、佐々木翔(→杉岡大暉)-MF:橋本拳人、野津田岳人-宮市亮(→満田誠)、脇坂泰斗(→西村拓真)、森島司(→相馬勇紀)-FW:細谷真大(→町野修斗)。相手の中国代表がどういうメンバーなのか、よくわからないのだが、ほとんどの時間でニッポンがボールを保持し、中国がブロックを敷いて守るという展開。ただ、本来のニッポン代表と比べると、一回性の寄せ集めチームゆえに個々の選手の連動性が低く、精神的な支柱となる選手もいなかったためか、質の高いチャンスをなかなか作れないまま時間が過ぎて、0対0で終わってしまった。これだけゴール前に選手を固めて守る相手であれば、たとえベストメンバーの代表であってもそう簡単には点を取れないとは思う。が、こういった膠着した試合では後半70分くらいから、序盤のタイトさが失われ、選手間の距離が開き、決定機が増えるもの。そこでゴールを奪って勝利するというのがいつもの代表だと思うが、今回は攻めきれず。正直なところ、ひとつはひとつひとつのプレイに少しずつクォリティの不足があって、それが積み重なってゴールが遠くなってしまったという印象。だれもアピールに成功しなかった。
●この試合、入場者数はわずか10526人。豊田スタジアムでこの人数とは。前夜に行われたJ2の新潟vs岡山戦が12722人、仙台vs長崎戦が11338人で、J2のほうが代表より入場者数が多かったという話題を目にした。まあ、J2は土曜夜、代表戦は日曜夜だったので単純に比較はできないが、たしかに一昔前なら予想もできなかった事態ではある。でも、この数字を見て感じるのは、代表人気の凋落よりも、むしろ日本のフットボール文化の成熟。実質B代表で意義のわからない試合よりも、2部リーグであろうがクラブの最重要試合(=リーグ戦)のほうが客を集めるというのはまったく正しい。

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