August 5, 2022

アラン・ギルバート指揮東京都交響楽団 フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2022 [配信]

フェスタサマーミューザKAWASAKI、昨日に続いて配信でアラン・ギルバート指揮都響。2日に開催された公演。プログラムはプロコフィエフの「古典交響曲」、ビゼーの「アルルの女」抜粋、ラフマニノフの「交響的舞曲」。毎回このコンビに感じることだけど、ポジティブなエネルギーが充満していて、サウンドは澄明。「古典交響曲」はキレがあって軽快、「アルルの女」は第1組曲と第2組曲から選んだ5曲で、特に第1組曲「アダージェット」の深くロマンティックな表現が印象的。後半、ラフマニノフの「交響的舞曲」は昨日ラシュコフスキー&小川典子の2台ピアノ版を聴いたばかりだが、精緻で輝かしいサウンドに圧倒される。やはり傑作。この曲、開演前のトークでもアラン・ギルバートが話していたけど、第1楽章がNon Allegroなんすよね。これが謎。作曲者の意図はどこにあったのかわからないんだけど、だれの演奏を聴いても普通にアレグロ楽章だと感じてしまう。あと、このトークでギルバートは英語と日本語を交えながら話していて(通訳は入っていた)、かなり日本語ができるのだということを知る。3曲とも指揮棒なし。
●ビゼーの「アルルの女」とラフマニノフの「交響的舞曲」、共通項はサクソフォンが入ること。住谷美帆さんが好演。あと、フルートの首席にN響の神田寛明さん。この公演に限らず、最近、オーケストラの公演で他団からのゲストプレーヤーの姿をよく見かける。
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