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January 5, 2023

システム手帳 vs Googleカレンダー 2023

●一年のはじまりということで、長年使っているシステム手帳用リフィル「ダヴィンチ 週間2」の2023年用をゲット……と言っても、今どき紙の手帳ですべてを済ませるのは大変なので、何年も前からGoogleカレンダーと併用している。紙とデジタル、一長一短でどちらにも絞り切れないまま、しょうがなく両方を使い続けている感じ。Googleカレンダーの利点は明快で、予定を他人と共有することができるし、自分にリマインダーを送れる、日程の変更が容易、月ごとや年ごとの決まったパターンの予定を入力できる、PCからもスマホからもアクセスできる、外出するたびに手帳を持ち歩く必要がない、等々。だからGoogleカレンダーだけでいいじゃないのとも思うのだが、どうしても紙の手帳のほうが勝る点もある。
●紙の手帳のほうが「だいたいこの辺でやる」みたいな曖昧な予定を入れやすい。あと、文字の大小とか勢い(?)とかで、予定に強弱を付けて書けるのがいい。なので、仕事の進行管理は主に紙の手帳を使う。月曜から金曜まで、その日にどの原稿を書くかという予定を先々まで埋めていって、その日が来たら手帳に書いてある通りに原稿を書く。でも、その日にこの原稿は書けそうにないなと思ったら、別の日と予定を丸ごとチェンジしたりする。なるべくチェンジを可能にするために、原稿を書く日は〆切よりも何日か前に設定しておく。予定通りに書けなかった場合は、土日に「休日残業」して取り戻す。だから土日は原稿書きの予定を入れない。取材やミーティング、外出予定は、少し面倒だが紙の手帳とGoogleカレンダーの両方に入れる。急な仕事の依頼が来たときは、〆切までに空いている日があるかどうか見て、もう空きがなければあきらめて断るか、〆切を遅らせることができないか先方に相談する。
●こういうスタイルでやっていると、手帳よりも仕事の進行が遅れてしまうとやたらと気持ちが焦ってしんどくなるし、たまに手帳よりも仕事を先取りできるとフッと心が軽くなる。手帳ひとつで大いに気分が変わるのだから、これはもう手帳様ともいうべき恐れ多き存在といってよい。ときどき自分は嬉々として手帳様の奴隷になっている。そう思うと「手帳様」は許せても、「Googleカレンダー様」はなんとなく許せない気がする。そのあたりも紙を捨てきれない理由のひとつか。