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August 14, 2023

欧州フットボール新シーズン開幕、マリノスはマルコス・ジュニオールが退団

●まだ8月も前半だというのに、ヨーロッパのフットボール・シーズンが開幕。Jリーグも欧州に合わせて秋春制に移行しようとしているが、そうなっても真夏の試合がなくなるわけではなく、開幕直後から猛暑の試合が続くことになる。そもそも「秋春制」ではなく「夏春制」と呼ぶべき。今は真夏だ。
●で、開幕戦、日本代表勢はレアル・ソシエダの久保建英、スタッド・ランスの伊東純也がゴールを決めるなど活躍。ボーフムの浅野拓磨はカップ戦のDFBポカール1回戦でゴール。この試合、1部リーグのボーフムは3部リーグのビーレフェルトを相手に戦ったのだが、PK戦の末に敗退してしまった。ハイライトを見たところ、ビーレフェルトの中盤に知らない日本人選手がいてびっくり。水多海斗という選手で、1部のボーフム相手にキレのあるドリブルで相手を翻弄したり、巧みなパスワークを見せるなど活躍ぶりが光っていた。しかもPK戦で最後に決めてヒーローに。いったいどういう選手なのかと思い検索してみると、Jリーグ経験はなく、前橋育英高校からドイツの5部リーグに渡り、3部リーグのビーレフェルトまでステップアップを果たしてきた23歳。まだまだ上を目指せそう。
●Jリーグではマリノスのマルコス・ジュニオールが広島に完全移籍。マリノスはシント=トロイデンに完全移籍した藤田譲瑠チマに続いて、またも選手を欠いてしまった。マルコス・ジュニオールは現在の超攻撃型マリノスの躍進を支えた立役者なので移籍は残念だが、一方でJリーグに残ってくれてうれしいという気持ちもある。もし広島戦で対戦することになったとしても、マリノス・ファンはマルコス・ジュニオールにエールを送ると思う。
●なぜマルコス・ジュニオールが移籍することになったかといえば、もとはといえば、名古屋のマテウス・カストロ(一時期マリノスにもいた)がサウジアラビアに移籍することになったから。名古屋はその穴を埋めるために広島から森島司を獲得した。そして広島はその穴を埋めるためにマルコス・ジュニオールを獲得した。まさに玉突き。それぞれ移籍金が必要だったはずだが、最初の一歩は中東マネーの流入。海外からのオファーがもとで、シーズン真っ最中にどんどん選手が動くのは、今のJリーグの春秋制の泣きどころではある。