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August 24, 2023

読響サマーフェスティバル2023「三大協奏曲」

読響サマーフェスティバル2023「三大協奏曲」
●23日は東京芸術劇場で読響サマーフェスティバル2023「三大協奏曲」。ヴァイオリンの前田妃奈、チェロの鳥羽咲音、ピアノの亀井聖矢という若いソリストたちを坂入健司郎指揮読響が迎える。前半、まずは前田妃奈がメンデルスゾーンをヴァイオリン協奏曲を好演。のびやかで雄弁。続く鳥羽咲音はドヴォルザークのチェロ協奏曲。以前に堤剛80歳記念コンサートでも目にした若手奏者だけど、こうしてソロできちんと聴くのは初めて。アグレッシブでスケールの大きな演奏で、びっくり。作品に深く入り込むというか、一歩踏み込んで核心に迫ろうとするパッションが感じられて、この日最大の発見。「琴線に触れる」っていうのはこういうことなんだなと思った。客席全体が舞台に引き付けられている様子も印象的。まだ18歳とは。
●後半は亀井聖矢がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏。技術的な洗練度は最高水準だろう。きらびやかで、華麗。魅せる。演奏が終わるとすぐにたくさんのお客さんが立ち上がって拍手。盛大なブラボーの声。並外れたスター性をあらためて実感。読響は潤いのあるサウンド。テレビ収録が入っていた模様。18時30分スタートの長丁場だったが、長さを感じさせない。