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October 16, 2023

ニッポンvsカナダ代表 親善試合

●今週は代表ウィーク。13日(金)夜にニッポンvsカナダ代表の親善試合。会場は新潟。最近の快進撃を反映して、平日夜だがチケットは完売。演奏会と重なってしまったので、いつもならテレビ中継を録画するところだが、今回はABEMAの無料見逃し配信で観戦。便利になったというか、今の感覚だと「テレビはわざわざ録画しないと後から観れない」のが不便に思えてくる。
●今回、森保監督は三笘、堂安、鎌田を呼ばなかった。これは納得。それぞれ疲労だったり、チーム内の立ち位置の問題などあるのだろう。ほとんどのメンバーが欧州でプレイする現在、代表ウィークのたびに主力全員が欧州と日本を移動するのは厳しいかもしれない。となれば、絶好調の久保が鎌田の代わりに先発するかと思いきや、ベンチ。次戦のために温存なのか。GK:大迫敬介-DF:毎熊、冨安(→谷口)、町田浩樹、中山雄太-MF:遠藤航(→伊藤敦樹)、田中碧(→川辺駿)、南野(→橋岡大樹)-FW:伊東、中村敬斗(→旗手)、浅野(→古橋)。
●試合は一方的なニッポンのペース。カナダはバイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイビスをはじめ、さまざまなルーツを持つタレント集団なのだが、ニッポンの前線からの精力的なプレスがうまくハマって、どんどんボールを刈れる。ニッポンのダイナミックな選手の動きについていけず、後手に回るシーンが多い。前半2分に相手クリアボールを拾った田中碧が思い切り蹴り込んで、早くも先制。その後オウンゴール、中村敬斗、後半にふたたび田中碧と大量4得点。終了間際に一失点したが4-1の完勝。ニッポンはここのところ毎試合、大量得点をとっている。フィジカルで負けておらず、スピードがあり、なにより技術がある。精度が高いので簡単にはボールを失わない。特に印象的だったのは浅野。3点目は中村敬斗のゴールだが、浅野の献身的なプレスが生んだゴール。しかもボールを奪った後、浅野はスピードだけではなくフィジカルの強靭さを生かしてゴールに向かう。トップのポジションにはほかに古橋、上田、さらに今回呼ばれていない前田がいるが、全員タイプが違う。
●南野は所属チームでの好調を反映して久々の復帰。が、強度はもうひとつか。絶対的な存在である三笘の代わりに入った中村敬斗は大活躍。思い切りのよさが魅力。ぜんぜん行ける。ずっとテストが続いている感じの両サイドバックは、左に中山雄太、右に毎熊。毎熊は前回も悪くなかったが、今回さらによくなっている。攻撃力が魅力だが、守備も強い。左の中山も頼りになる。今のニッポンは三笘と伊東という攻撃の核が両ウィングにあるので、サイドバックには守備の強さが優先されるのかも。ちなみにこの日の両翼は中村敬斗と伊東だったが、これはふたりの所属チームであるスタッド・ランスの両翼そのまんま。なんだかスゴい。
●ほとんどの時間帯でニッポンがゲームを支配していた印象だが、ボール支配率はニッポンが43%、カナダが57%。これが現代サッカーだ。