amazon
October 25, 2023

マリノスvs北海道コンサドーレ札幌 J1リーグ第30節 ディフェンダーがいない!

マリノス対札幌戦をDAZNで観戦。マリノスはディフェンダーがいない。ただでさえ選手層が薄いところに(昨季比)、ディフェンダーが次々と怪我で戦列を離れてしまい、ついにセンターバックが實藤ひとりしかいなくなってしまった。今季リーグ戦1試合のみ出場のベテランだ。センターバックひとりでどうやってサッカーをするのか。
●で、どうしたかというと、ボランチの喜田がセンターバックに入ってラインコントロールをしたという……。左サイドバックに永戸、右サイドバックに松原が入ったが、これでもうディフェンダーを全員使い切ってしまい、ベンチにはゼロ。が、ケヴィン・マスカット監督は後半途中から永戸を下げて、代わりに攻撃的なミッドフィルダーの吉尾海夏を入れ、さらに實藤を下げて若いミッドフィルダーの榊原彗悟を投入した。えっ、センターバックゼロになるけど、それ、どういう布陣になるの? と思ったら、なんと、ディフェンスラインは左から榊原、松原、喜田、吉尾の布陣に。わ、ついにゼロ・センターバックが実現! 松原がセンターに入り、ミッドフィルダーの榊原と吉尾がサイドバックを務めるという急造ディフェンスラインで、もうなにがなんだか。でもすごくないすか。吉尾海夏、守備で活躍してたし。なんでできるの。
●で、試合結果だけを見るとマリノス 4-1 札幌で、「ああ、お互い攻撃的に戦うと、そうなるよね」と思われがちだが、違うんである。後半39分に杉本の当たりそこね気味のボレーがゴールになるまでは1対0の展開で、五分の展開。アディショナルタイムに入ってから、マリノスが2点、札幌が1点を奪ったのだ。試合全体を見れば拮抗した戦いで、DAZNの中継によればゴール期待値は札幌のほうがずっと高かった模様。ボール支配率、パス成功率、シュート数も互角。ありきたりの言い方をすると「決定力の差」が結果になったということになるが、札幌の予算でこれだけのチームを作ってくるペトロヴィッチ監督に敬意を抱かずにはいられない。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノリサイタル」です。

次の記事は「AIが考える名作オペラ」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。