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March 1, 2024

調布国際音楽祭2024 記者会見

調布国際音楽祭2024 記者会見 鈴木優人
●29日は調布国際音楽祭2024の記者会見。会場は調布市グリーンホールだったが、オンラインでも参加できるということなので、ありがたくZOOMで参加。エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人をはじめ、アソシエイト・プロデューサーの森下唯、監修の鈴木雅明の各氏が登壇。すっかり調布に定着した同音楽祭は今年で12回目。今年のテーマとして MUSIC WITHOUT BORDERS を掲げて、6月15日から6月23日まで、多彩な公演が用意される。
●注目公演をいくつか挙げると、まず鈴木雅明指揮フェスティバル・オーケストラはベルリオーズの「幻想交響曲」に挑む。「まさか私が幻想交響曲を指揮することになろうとは」(雅明氏談)。さらにベートーヴェンの阪田知樹の独奏によるピアノ協奏曲第4番、ヴィヴァルディ「調和の霊感」より4本の弦楽器のための協奏曲というプログラム。コンサートマスターの白井圭らトップレベルのプレーヤーたちと、オーディションで選ばれた若手演奏家たちが一体となって演奏する。「お互いに意見をぶつけ合いながら新しい道を探る。リハーサル中にディスカッションタイムがあって、若いメンバーが先生たちに質問をぶつけて、先生が右往左往する場面が毎年ある」(雅明氏談)
●鈴木優人指揮N響の公演ではイザベル・ファウストがソリストとして登場、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏する。ほかにバッハ~ウェーベルン編の「リチェルカータ」、シューベルトの交響曲第5番。これは6月のN響定期Bプロと同じ出演者で曲目もほぼ重なっているのだが、イザベル・ファウストがN響定期ではシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲を弾くのに対して、調布ではベートーヴェンを弾く。ベートーヴェンも聴きたい人は調布へGO。
●異彩を放っていたのは「将棋×音楽 スペシャルコラボイベント 駒音に耳をすませて」と題された公演で、クラシック音楽に造詣の深い佐藤天彦らの棋士が、鈴木優人、森下唯、廣津留すみれ他とともに出演するというのだが、はたしてどういうコラボになるのか。「盤面によって展開の変わる生演奏をバックに行われる緊迫の早指し対局」などがあるというのだが、かなり謎。
●記者会見の冒頭、いきなり鈴木優人と森下唯の2台ピアノで「ゲゲゲの鬼太郎による変奏曲」(森下唯編曲)が演奏されて、度肝を抜かれた。調布はゲゲゲの鬼太郎の聖地なんすよね。深大寺に行くと鬼太郎茶屋があったりする。