●遡って18日はスターツおおたかの森ホールでNAGAREYAMA国際室内楽音楽祭2025開催記者会見。リモートで参加(リモート、ありがたし!)。この音楽祭については昨年の記者会見の様子もご紹介したが、千葉県流山市在住のピアニスト、パスカル・ドゥヴァイヨンと村田理夏子夫妻が音楽監督を務める室内楽のフェスティバル。流山は子育て世代に人気のエリアで、よく人口増加率の高さが話題になる。会場のスターツおおたかの森ホールは2019年4月に開館した500席規模のホール。音響設計監修は永田音響設計。
●会見の冒頭で、まずはパスカル・ドゥヴァイヨンと村田理夏子による2台ピアノで、デュカスの「魔法使いの弟子」が演奏された。こういうことができるのはホールでの会見の強み。音楽祭の開催期間は11月1日(土)から3日(月・祝)まで。パスカル・ドゥヴァイヨンと村田理夏子の両音楽監督によるピアノ、フィリップ・グラファンのヴァイオリン、ハルトムート・ローデのヴィオラ、趙静のチェロ、工藤重典のフルート、チャールズ・ナイディックのクラリネット、吉野直子のハープ、加羽沢美濃のナビゲーターの出演者陣。多彩な編成による4公演が開催される。たとえば、最終日の公演のプログラムは、ロッシーニのフルート四重奏曲第3番、ツェムリンスキーのクラリネット三重奏曲、マルティヌーの室内音楽第1番、ラヴェルのラ・ヴァルスと意欲的。一方で、土地柄にふさわしくファミリー・コンサートも開かれる。
●パスカル・ドゥヴァイヨン「流山で音楽祭を開催できることは、住民としてとても幸せなこと。この規模の都市にこれだけのホールがあることは驚き。まずは地元の人々に興味を持ってほしい。そして、流山を千葉の文化の首都のようにしたい。プログラムはできるだけ多様性に富んだものにしようと考えた。音楽祭の醍醐味はいろいろなメンバーでいろいろな編成を組めるところ。ほとんど演奏されない曲もある。先にテーマを定めていたわけではないが、できあがってみたら好奇心と多様性がテーマになっていた」
●スターツおおたかの森ホールは、つくばエクスプレス/東武アーバンパークライン流山おおたかの森駅北口直結という好立地。お近くの方、沿線の方はぜひ。
June 26, 2025