●28日は調布国際音楽祭で調布市グリーンホールへ。「鉄道×音楽 Take the“KEIO”Train!」と題されたまったくユニークなコンサート。筋金入りの鉄道ファンとして知られる上野耕平のサクソフォン、鈴木優人のピアノ、トークゲストの市川紗椰による熱い鉄道トークに、廣津留すみれのヴァイオリンと森下唯のピアノが加わる。演奏曲はすべて鉄道由来の曲ばかり。ブルートレインのチャイムに用いられたハイケンスのセレナーデ、上野耕平の特殊奏法が炸裂する「電車でGO!」サクソフォンによるモーター音演奏(運転席からの映像付き)、森下唯のアルカン「鉄道」(最強の鉄道名曲だ)、多梅稚~山中惇史編「鉄道唱歌-900番台」、サクソフォンとピアノによるドヴォルザークの「新世界より」第2楽章などなど。鉄道ファンはもとより、鉄道ファンでなくても大笑いしてしまうような熱のあるトーク。調布駅が地上駅だった頃の話題など、地元トークも満載。
●驚きは黛敏郎作曲の0系新幹線車内メロディ(黛敏郎チャイム)。車内メロディとしていったん使われたが苦情が多くて短期間の使用に終わったという、モダンなチャイム。これを実用した国鉄はすごい。おしまいは挾間美帆編のTake the "KEIO" Trainで華やかに。「A列車で行こう」 Take the 'A' Train ならぬ「京王電鉄で行こう」。さらにアンコール代わりに客席もいっしょに歌う「線路は続くよどこまでも」。もちろん帰宅は京王線で。
July 1, 2025