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July 23, 2025

セイジ・オザワ松本フェスティバル オペラ「夏の夜の夢」記者懇親会

セイジ・オザワ松本フェスティバル 「夏の夜の夢」記者懇親会
●18日の昼、東京オペラシティのリハーサル室でセイジ・オザワ松本フェスティバルの「夏の夜の夢」記者懇親会。ブリテンのオペラ「夏の夜の夢」で指揮を務める首席客演指揮者の沖澤のどか、演出・装置・衣裳のロラン・ペリーの両氏が登壇。今年はサイトウ・キネン・オーケストラによる3年ぶりのオペラ公演が実現する。フランスのリール歌劇場で初演されたプロダクションを使用。
●沖澤「初めて聴いたブリテンの音楽は『青少年のための管弦楽入門』で、パーセルの主題が使われていた。このオペラにもパーセルの影響が感じられ、楽譜にも『パーセル風に』と書かれているところがある。ブリテンのイギリス的なユーモアのセンスが魅力。日本でいえばドリフや吉本新喜劇のようなところがある。ロランさんの演出は幕が上がった瞬間に物語の世界に引き込まれるもの。音楽と合っていて、齟齬がないのがすばらしい。これはなかなかないこと」「3年前、『フィガロの結婚』でサイトウ・キネン・オーケストラを指揮したときは、序曲の冒頭を聴いた瞬間に度肝を抜かれた。ブリテンの音楽の機微を表現してくれると思う」
●ペリー「シェイクスピアを原作としたオペラはたくさんあるが、この『夏の夜の夢』はシェイクスピアの言葉を忠実にそのまま使っているのが大きな特徴。毎回、演出するたびに、作品に込められた愛や欲望に驚愕する。ブリテンの音楽が持つ魔法の力に虜になっている。どんな作品であっても、音楽の持つ力に注目して演出している」
セイジ・オザワ松本フェスティバル 「夏の夜の夢」リハーサル
●記者懇親会の後、同じリハーサル室で早くも始まっている稽古の模様が公開された。職人たちのコミカルな場面。まさしくドリフ的なおかしさで、とぼけた味わい。
●たまたまだけど、二日続けてブリテンの話題が続いた。「夏の夜の夢」と「戦争レクイエム」は両極の作品って感じがする。ファンタジーと現実。