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September 4, 2025

負けるという日常、マリノス

●また負けたか、マリノス……。いや、リーグ戦ではなく、ルヴァンカップ準々決勝の第1戦なのだが、ホームで柏レイソル相手に1対4。でも、これは想定内。今、リーグ戦では降格ライン上に低迷しており、カップ戦はメンバーを大幅に変更して戦った。主力選手を休ませることが大切。
今季マリノスを去った選手の名前を挙げるとすごいことになる。アンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウスのブラジル人トリオに加えて、サンディ・ウォルシュ、水沼宏太、山村和也、小池裕太、エドゥアルド、加藤聖、畠中槙之輔、西村拓真、小池龍太、上島拓巳、ポープ・ウィリアム……。はっきり言って、出ていった選手だけでチームを作ったほうが、現チームより「オレたちのマリノス」らしくなると思う。アタッキングフットボールを標榜して一世を風靡したチームは、2024年にハリー・キューウェルを監督に迎える奇妙な決定を下して以来、戦術的に迷走し、下り坂を転げ落ちている。今季のチームスローガンは「Be a Stunner 圧倒的な存在であれ」。
●で、クビになった監督たちや西野努スポーティングダイレクターが槍玉にあげられるのは当然のことなんだけど、私見ではチームの崩壊はもう少し前から始まっていた。2023年、ケヴィン・マスカット体制3年目にそれまでの投資の回収局面に入ったとばかりに選手層が薄くなったんだけど、薄くなったにもかかわらず、マリノス魂で予想外に勝ててしまった。おかげでACLや国内カップ戦などで試合数が膨れ上がり(とくにACLがキツかった)、それを薄い選手層でこなしているうちにチーム全体に疲労が蓄積し、怪我人が増え、ろくにシーズンオフも取れないまま耐え続けた結果、ついに今季、空中分解してしまった。これが自分の実感。
●つまり「できそうもないことを無理を重ねてこなし続けていると、その時は案外とうまくいっても、時間差でガタが来る」という学びがここにある。Jリーグはいろんなことを教えてくれる。

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