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October 15, 2025

ニッポンvsブラジル 代表親善試合

●な、な、なんだこれはー! 東京スタジアム(味スタ)で行われたニッポンvsブラジル戦、テレビ中継で観たが、なぜこれを現地で見なかったのか。こんな世界線がサッカー界にあろうとは。前半にブラジルがポンポン~と2点獲った。後半にニッポンがガラガラポーンと3点獲った。ニッポンがブラジル相手に2点差をひっくり返して勝利したのだ。
●森保監督が敷いた布陣はいつもの3-4-2-1というか、3-2-4-1みたいな形なのだが、前半はブラジル相手にボールを持たれることを想定して、守備時は両ウィングバックが下がって5-4-1でコンパクトなブロックを築く。前線からのハイプレスは封印。しかもそれでいて守備一辺倒にならず、相手に決定機を作らせない。自陣でボール奪取に成功すると、そこからボールを巧みにつなげて、堂安や久保、中村敬斗の個人技でチャンスを作り出していた。ボール支配率はかなり低かったが、序盤はニッポンのペースで、おそらくこの戦術がブラジル相手の最適解だと思った、最初の22分くらいまでは。
●ところが、堂安のドリブル突破から南野を経て上田が決定機を迎える惜しい場面があると、ここで急にブラジルのスイッチが入った。あ、これは今までに何度も見たことのある王国特有の謎スイッチだ。そう思ったら、前半26分と32分にブラジルが立て続けにゴール。1点目はほれぼれするほど美しい形で、縦方向にパスを入れると、ワンタッチでこれを戻して、さらにワンタッチで縦にスルーパスを入れて、抜け出たパウロ・エンヒキがゴール。2点目は縦方向の浮き球のパスにガブリエル・マルティネッリが抜け出てボレーでゴール。ここまでニッポンは慎重にゲームを組み立てていたのに、いとも簡単に無効化してしまうブラジルの攻撃陣。見慣れた光景が広がっていた。
●が、後半に入るとニッポンは積極的に前からプレスをかける形に。これが狙い通りに機能したのが後半7分で、相手のディフェンスラインに対する連動的なプレスからファブリシオ・ブルーノのミスを誘発、パスミスを拾った南野が悠々とゴール。後半17分には交代出場した伊東が右サイドから鋭い高速クロスを入れ、ファーサイドの中村がボレーシュート、これをファブリシオ・ブルーノがクリアしたボールがそのままゴールに吸い込まれて同点。後半26分には伊東のコーナーキックを上田がニアで頭で合わせて、まさかの逆転。ブラジルもいくつかチャンスを作っているのだが、前半なら簡単に決めたであろうシュートを外す。終盤はニッポンが守備を固めて逃げ切った。ニッポン 3-2 ブラジル
●これまでブラジル相手に13回対戦して一度も勝てなかったニッポンだが、この試合は勝つべくして勝ったという手ごたえがある。ブラジル代表は初めての外国人監督としてイタリア人のカルロ・アンチェロッティを招聘しているのだが(ウソみたいな話だ)、アンチェロッティのもと、守備の立て直しに成功したと言われていた。それがまさかの3失点なのだからわからないもの。
●GK:鈴木彩艶-DF:渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介-MF:堂安律(→望月ヘンリー海輝)、佐野海舟、鎌田大地(→小川航基)、中村敬斗(→相馬勇紀)-久保建英(→伊東純也)、南野拓実(→田中碧)-FW:上田綺世(→町野修斗)。堂安のドリブルが異次元。久保、中村、伊東もキレッキレ。望月の一対一の守備にはらはら。鈴木彩艶はさすが。

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