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October 29, 2025

Gmail、POP方式の他社メールの受信機能を廃止へ

Gmail●今月初旬に発表があったが、GmailがPOP方式の他社メールサービスの受信機能を今年いっぱいで止めるようだ。公式の発表はこちら。わかりづらい話なのだが、この影響は意外と大きいのではないだろうか。少なくとも自分はすっきりした解決策を見つけていない。
●どういうことかというと、今はGmailでプロバイダのPOP方式のメールを受信することで、すべてのメールをGmailに集約している。PCのブラウザ上のGmailからでも、スマホのGmailアプリからでも、同じように全メールを読めるし、Gmailの強力な検索機能も使えるので便利だ(ここで自分はサービス自体のことをGmail、スマホアプリのことをGmailアプリと呼んで区別している)。ところが今後はそれができなくなる。Gmail以外のメールを読めないのなら、もうGmailを使う理由がなくなるかもしれない。
●ただし、他社メールがPOPではなく、IMAP方式に対応している場合は、スマホではGmailアプリにメールアカウントを追加する形で閲覧も送信もできる。しかし、ワタシの理解が正しければ、その場合でもPCのブラウザ上からは読めない。Internet WatchASCIIの該当記事でもそのように示唆されていると思う。ワタシが使っているプロバイダメールはもともとIMAP非対応なので、どちらにせよ関係ないのではあるが。
●じゃあ、どうするか。他社メールサービスからGmailに全メールを自動転送すればすべて解決!……と思うかもしれないが、それは以前やっていて困った事態になったので、今GmailからPOP受信しているのだ。数年前にGmailのセキュリティが厳しくなって、転送したメールの一部が送信元にエラーで戻ってしまう事件が頻発して、転送をあきらめたのだ。その後、プロバイダ等でメールのDKIM署名やらSPFやらDMARCをしっかりするようになって、今だったらエラーにならないかもしれない。でも、なるかもしれない。転送メールの場合はこのあたりの挙動が面妖なので、やってみないとわからないというのが正直なところ。
●もし転送作戦がうまくいかない場合、スマホにはPOP対応の別のメールアプリを導入することになる。ものがものだけによくわからない開発元のアプリは使いたくないわけで、そう思うと選択肢は少ない。信頼できるのはThunderbirdだが、モバイル版は機能が不足している。高機能で信頼できそうなのはFairEmailか。でも日本で使っている人は少なそう。