
●30日は東京文化会館で「東京・春・音楽祭2026」の概要発表記者会見。鈴木幸一実行委員長、野平一郎東京文化会館音楽監督らが登壇し、さらには出演者のルドルフ・ブッフビンダーが水戸芸術館からリモートで出席(ビデオメッセージではなく、ちゃんとリアルタイムでつないでいた)。
●開催期間は2026年3月13日から4月19日まで。今回も大型公演からミュージアムコンサートまで、色とりどりの公演がそろった。目玉公演はマレク・ヤノフスキ指揮N響のシェーンベルク「グレの歌」。ヤノフスキの希望で記念碑的大作が選ばれた。演奏会形式によるワーグナー・シリーズは「さまよえるオランダ人」。こちらはアレクサンダー・ソディがN響を指揮する。リモートで出席してくれたルドルフ・ブッフビンダーは東京春祭オーケストラと共演し、二夜にわたって弾き振りでベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会。プッチーニ・シリーズは「マノン・レスコー」。ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮読響で。さらにハイドンのオラトリオ「四季」をアイヴァー・ボルトン指揮東京都交響楽団が演奏する。
●今回もアンサンブル・アンテルコンタンポランが2公演に出演。生誕100年を迎えるクルターグ作品ほか。ほかに気になったところを列挙すると、ディスカヴァリー・シリーズでリトアニアの画家・作曲家のチュルヨーニスをとりあげる。これは国立西洋美術館で開催される「チュルリョーニス展 内なる星図」と連動しての企画だが、会場は文化会館小ホールで、リトアニア室内管弦楽団を招く。最近、N響定期にソリストとして出演して話題を呼んだマリア・ドゥエニャスが登場。フランクのヴァイオリン・ソナタ他を演奏する。ブリテンの没後50年によせる「カンティクル」も聴いてみたいところ。ライブ・ストリーミング配信による「ネット席」も健在。今回もライブ配信のみ。
●で、この音楽祭のあと、東京文化会館は2026年5月から大規模改修のため長期休館に入る。再開予定は2028年度中。したがって、2027年と2028年は東京文化会館を使えない。その期間は文化会館以外の上野の公演を継続しつつ、都内のほかのホールも使って、音楽祭を続けていくそう。上野のミュージアムを用いた公演が拡大される可能性も示唆されていた。
October 31, 2025
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