●もうすぐ映画「神童」が公開されるので、その前に原作のコミック版「神童」を。これもクラシック音楽マンガということで、映画化より前に読んだけど、物語の王道を行く傑作。日頃マンガ読まない人間がナンだが、音楽マンガの最強傑作と称えたい。
●主人公は天才ピアニストである小学生の成瀬うた、そして音大浪人生である菊名和音(通称ワオ)。一方は天然の天才、生まれながらの音楽家、もう一方は耳だけはいいんだけど周囲の誰も才能を認めていないフツーの浪人生、凡才。アマデウスとサリエリの関係を一瞬思い起こすんだけど、こちらは少女と若い男という組合せであり、しかも年齢設定の妙味もあって、物語が多層的に展開する。読後に「あー、良質な物語を読んだな」という充足感があってグスン(涙)。話の全体が長すぎないのも吉。4巻できちんとストーリーが終わる。これは「神童」っていうタイトルにふさわしいエンディングだなー、と納得。
●あと、やっぱり音楽の存在感。実際には鳴ってないんだけど(そりゃそうだ)、でも鳴ってるんすよ。想像力ってスゴい。これって現代のファンタジーだからリアリズムだけじゃ物語にならなくて、音楽面でも荒唐無稽なところも当然あるんだけど、それがまったく気にならない。物語の骨格が強いから、きっと。
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●オマケ情報。一色まことのマンガ「ピアノの森」が劇場アニメ化されて7月に全国ロードショー(→公式サイト)。ピアノ演奏と音楽アドバイザーにアシュケナージの名が。
●「神童」「ピアノの森」「の◎だめカンタービレ」で現代の三大クラシック音楽マンガってことでオッケ?