News: 2009年9月アーカイブ

September 30, 2009

バイエルン放送交響楽団60周年記念サイトなど

●以下、Twitterで見つけた話題。
●バイエルン放送交響楽団60周年の記念サイトがおもしろい。歴代指揮者たちの練習風景が聞ける。登場する指揮者はヨッフム、クーベリック、C・デイヴィス、マゼール、ヤンソンス、バーンスタイン、ブーレーズ、ショルティ(最後の二人はプローベではなかったかも)。意外とボリュームがある。バーンスタインの唸り声がヤバい。

http://www.br-online.de/multimedia/eventbox/?20090118-geschichte-so

●来日公演を行なっている(行なった?)ダニエル・ホープのヴィデオ・ブログ。ドイツ・グラモフォンの「イエロー・ラウンジ」、N響でのホグウッドとの共演(これはワタシも聴きにいったぞ)、トッパンホールでの室内楽などのエントリー。これ、この調子で続くのか?

http://www.danielhope.com/the-broadcaster/daniels-blog/

●これもTwitterのワタシのタイムライン(チャットでいうところのログ)に流れてきたんだけど、伝説の誤植。他人の誤植は笑えない……はずなんだけど、これは。いやいや、誰にだって起き得る。だろか。

http://twitpic.com/jklhb

 本当は綾川五郎次って横綱らしいっす。

September 25, 2009

OTTAVAでロバート・レヴィン補筆版のモーツァルト未完成作品

●日本語で聴ける唯一のクラシック専門ネットラジオといえばOTTAVA。「ラ・フォル・ジュルネ」のときもそうだったが、ときどきこの局ならではの企画がある。明日26(土)と27(日)のOTTAVA amoroso for weekend(10:00-14:00)番組内で、今年5月に白寿ホールで開かれたコンサート「モーツァルトにおける未完成と完成~断片の魅力」のライブ音源から、ロバート・レヴィン補筆のモーツァルト未完成作品がいくつか放送される。曲目はこんな感じ。

クラリネット五重奏曲のためのロンド楽章イ長調 K Anh88 (K6 581a)[レヴィン版世界初演]
2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調 K6番号なし[レヴィン版]
アダージョ ヘ長調 K Anh94 (K6 580a) [レヴィン版]

●特集OA時間は11:00頃予定。生放送後1週間はオンデマンドでも聴けるのが吉。詳しくはこちらのリリースを(別ウィンドウで開く推奨)。
モーツァルト●余談。↑こうして珍しい作品について記載すると改めて思うんだけど、モーツァルトのケッヘル番号って本当に編集者泣かせというか、説明がないとわけわからん感、全開っすね。K Anh(アンハング)とあるのは、紛失した作品や断片に割り振られた番号。で、K6とかK6となっているのは、大幅な改訂があったケッヘル目録第6版で新たに割り振られた番号。K6では整数+アルファベットという書式も用いられる。K6の番号と従来の番号は同じものも多いが、作曲年代の見直し等によりぜんぜん違う番号が振られているものもある(例:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K364 → K6 320d。有名曲でも容赦なく番号が変わる)。
●一度なじんだ番号を改めるのは大変困難なので、一般には「より正しい」K6より、従来のKが広く使用されている(ググれば一目瞭然)。未完の作品とか新しい(?)作品を扱うときはK6を出さなきゃしょうがなくなるが、そういうときは他の曲を古い番号だけで済ませると整合性に欠ける気がして、新旧両方を併記したりする。この二重番号制はフレンドリーさに欠けると思うんだけど、複雑なまま定着してしまっている。誰か大ボスが出てきて、「今までのは全部止めて新しい体系にする」とか宣言してくれないだろか。で、郵便番号みたいに一気に7桁に増えたりして(悪夢)。
●余談の余談。K488とか書くと「間に . が抜けている」って指摘されることがある。ドイツ語ではK.488が正しいから。でも日本語の用法には「.」をもって省略語を表すというルールはないので、ワタシはあえて「.」を入れない派。塵も積もれば山となるし、1バイトも積もればギガになる理論(←意味不明)。入れると誤植の危険が増えるのもヤな感じ(よく見たら「,」だったとか)。

September 18, 2009

映画館で見るオペラ、新シーズン

●まずはMETライブビューイングの2009/2010シーズンから。新シーズンの演目および上映館&上映日が発表されている。第1作はレヴァイン指揮、カリタ・マッティラのプッチーニ「トスカ」。東劇は10/31から、その他の映画館は11/7から。

METライブビューイング
http://www.shochiku.co.jp/met/index.html#next

●東京では東劇が基本19:00~(一部18:40~)、新宿ピカデリーが10:00~、あとMOVIX昭島が10:30~。上記公式サイトは背景も文字色も暗くて読みづらいので、東劇のスケジュールであれば以下の劇場サイトのほうがわかりやすいかも。とはいえこれも文字が小さいんだけど。オペラ見る人は老眼率高いのでみんな小さい文字が苦手ですよ~>WEBデザイナーの若者。

東劇・METライブビューイング2009-2010新シーズン発売のお知らせ
http://www.shochiku-eigakan.com/event/details.htm?news_id=1038

●あと東劇は現在過去のシーズンのアンコール上映中。これ、演目別になってるのか。カレンダー形式で一覧が欲しいんだが、どこにあるのか……。
●続いてもうひとつ。以前ソニーのLivespireが「UKオペラ@シネマ」としてロイヤル・オペラやグラインドボーン音楽祭の公演を映画館で上映していたけど、それが「World Classics @ CINEMA ~映画館で楽しむオペラとバレエの世界紀行~」としてバージョンアップして12月からスタートする。オペラ5本とバレエ3本。上映館は「新宿バルト9」ほか全国映画館。

「WORLD CLASSICS @ CINEMA」 プレスリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200909/09-105/

September 16, 2009

メータ/ウィーン・フィルでR・シュトラウス

ウィーン・フィル・ウィーク・イン・ジャパン2009●メータ指揮ウィーン・フィル来日。R・シュトラウス「ドン・キホーテ」と「英雄の生涯」という、鰻にステーキみたいな豪華プロが嬉しすぎる。このプログラムが一番人気かと思ったら実は逆でなぜか空席がちらほら……。そ、そなのか。
●「ドン・キホーテ」と「英雄の生涯」って、共通点が多いっすよね。どちらも主人公がいて、戦いがあったりロマンスがあったりするんだけど、最後には世を去る。「ドン・キホーテ」はセルバンテスの原作があって、世界一有名な架空の人物の一人。「英雄の生涯」は素直に作曲家自身を描いていると考えると実在の人物だけど、でもこれ書いてるR・シュトラウスはまだ34歳くらいで若くて、引退とか死というのは想像上の出来事。「ドン・キホーテ」は実在の架空の人物を描き、「英雄の生涯」は架空の実在の人物を描いている。
●ウィーン・フィルのメンバーは鮮度高げ。「ドン・キホーテ」ではコンサートマスター(いやミストレスっての?)にウワサのダナイローヴァ。ここに若い女性が座っているというだけでも視覚的には相当印象が変わる。後半「英雄の生涯」は席替えしてシュトイデがコンサートマスター。ソロが猛烈に立派で雄弁。管楽器も世代交代が進んでるっぽくて、メンバー表はフォルカーさんのエントリー見るしか。
●メータはメータ爺になってた。豪放磊落。ピリピリもギラギラもせず、麗しく豊かな至福のひととき。「英雄の生涯」って戦闘シーンが終わるとすでに引退を先走って予感して「もう後半なのか~」と寂しくなったりするんだけど(もう一回最初からやってくんないかな、とか)、死に際にもうひと暴れしてもらうわけにもいかんしなあ。で、アンコールはシュトラウスつながり(笑)の「アンネン・ポルカ」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。
●皇太子殿下ご臨席。SPのなかにクラヲタな方がいてこっそりブログとか書いてたらおもしろいのになあと夢想。感極まって立ち上がってフラブラとか。ないか。むしろ寝オチが今そこにある危機。

September 14, 2009

ヘンデル「アリオダンテ」@芸大奏楽堂

ヘンデル、ヘンデル、ヘーンデル!●芸大奏楽堂でヘンデル「アリオダンテ」。鈴木雅明指揮古楽オーケストラ+若松夏美、鈴木秀美他、若者歌手たちによるコンサート・オペラ。大変おもしろかった。ヘンデル、傑作。興味深い。で、この作品なんだが。
●「アリオダンテ」の物語は「悪は滅び、善は栄える」「悪徳はダメ、美徳こそ吉なり!」ということを言っている。スコットランドのジネヴラ姫は騎士アリオダンテと相思相愛。王様もアリオダンテを婿にして、王位を継がせると言っている。そこにポリネッソという邪悪な公爵が横恋慕する。姦計を企てて、アリオダンテにジネヴラ姫の不貞を疑わせる。アリオダンテは絶望し、ジネヴラ姫は父たる王から死刑宣告を受けるんだけど、間一髪のところで悪事はバレて、めでたしめでたし結婚おめでとう王様万歳……。
●これにあえて「ネタにマジレス」モードで感じた疑問を。まず、第2幕でアリオダンテが死んだという誤報が届くわけなんだけど、あれは特に説明がないとすると本当に偶発的な誤報なのかなあ? つまりポリネッソ公爵の企みとかじゃなくて。それって物語の作法としてどうなのかという小さな不思議を感じたのがまず小さなポイント。そして、よくわかんなかったのがポリネッソのプランだ。
●ポリネッソって、不貞を疑わせるワナを仕組んで「ビバ悪徳!」みたいなアリアを歌ったりして、なんだか「オテロ」のヤーゴみたいなヤツっすよね。だけど、彼の当初のプランがよくわからない。アリオダンテが嫉妬に狂うところまではいいとして、そこでアリオダンテが一人悲しみのために放浪の旅に出るとか勝手に死ぬとかいうシナリオはありうるにしても、ジネヴラ姫の不貞が明るみに出る可能性は十分高い。そこでじゃあジネヴラ姫は有罪なのかどうかという裁きを受けることになるわけだ。この世界のルールでは、ジネヴラ姫は死刑になる。ただし、だれか守護騎士が名乗り出て、彼女のかわりに決闘に勝てば、神様の思し召しで死刑は取り消し、姫は無実という制度がある。
●ここでポリネッソ視点で物事を見てみよう。彼は横恋慕してるのだ。アリオダンテはどうだっていいが、ジネヴラ姫を死なせたくはない。自分のものにしたい。となれば、最初からポリネッソは姫の守護騎士になるつもり大アリだったはずだ(事実、そうなる)。ところが、もしそうだとしたらポリネッソはめっぽう剣の腕の立つヤツじゃなきゃおかしい。この国のだれが相手になろうと自分にとってはボンクラ。それくらいの自信があるからこんな策を弄する。なにしろ弱かったら死んじゃうんだから。
●ところが、このオペラでは姫の守護騎士となったポリネッソはあっさりとルルカーニオの決闘に負けて死ぬんである。「おいおい! そこで簡単に負けるんだったら、あんたの姦計はなんだったのさっ!」と全力で舞台にツッコミたい。
●これはどういうことなのか。
●……と引っかかっていたのだが、帰宅してから思いついた。アリオダンテの訃報が流れたのは偶発的な誤りだったので、これがポリネッソにとっては誤算だったのだ。つまり、彼のプランでは守護騎士となって戦う相手はルルカーニオではなく、アリオダンテだったんじゃないか。アリオダンテは嫉妬と不名誉で狂っているはず。寝取られ男の不名誉を晴らすべく、決闘に臨む。しかし決闘に勝てばジネヴラ姫は死ぬというのがアリオダンテの立場だ。そう考えると、剣先は鈍り、混乱と絶望のあまり「もう死んじゃっていいや、こんな世の中」みたいな感じで、自滅する。ポリネッソにとっては邪魔者は消え、姫の命は助かる。
●というのが悪者の計略だったんだろうと解釈して、納得することにした。なんだかミステリー小説みたいですね~(←どんなオペラの見方だよ)。

September 12, 2009

シャネル&ストラヴィンスキー予告編

●なぜそんなことが可能なのか。amazon.co.jp書籍全品配送料無料キャンペーン。文庫一冊、コミック一冊でもOK。

●先にTwitterでつぶやいてしまった話題だが、来年正月公開の映画「シャネル&ストラヴィンスキー」予告編が公開されている。ストラヴィンスキーはちゃんと丸眼鏡かけてます。これって愛の感動秘話なのか?(笑)。そして、まさかストラヴィンスキーのラブストーリーが映画になるとは。映画の紹介文が「シャネルとその恋人の作曲家が……」みたいに書かれると寂しい。
●サウンドトラックは「春の祭典」、管楽器のための交響曲、ソナタ、「5本の指で」、5つのやさしい小品他ということで、期待してよさそう(←そりゃどういう理屈だ)。

September 11, 2009

エンリコ・オノフリ12月に来日決定!

●あのエンリコ・オノフリが12月に来日しますよー、という最新情報を。一昨年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」での鮮烈なモーツァルトを軽く思い出しつつ。
●12月9日と10日、紀尾井ホールで2公演。9日はヴィヴァルディの「四季」がメイン(イル・ジャルディーノ・アルモニコでの超アグレッシブな録音があったっけ)、10日はソプラノの森麻季さんを迎えてヴィヴァルディやヘンデルのアリアをやったり、コレッリ、テレマンあたりの器楽曲をやったり。で、なぜか両日ともモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が入ってる(きっと並のモーツァルトでは終わらない予感)。なかなかサービス精神旺盛なプログラム。
●演奏はオノフリのヴァイオリンと指揮、アレッサンドロ・タンピエリ(コンサート・マスター)、アレッサンドロ・パルメリ(チェロ)を迎えてのチパンゴ・コンソート。日本語オフィシャル・ファンサイトにオノフリのビデオ・メッセージが届いている。オノフリ氏、少し痩せた? 精悍になってる気が。公演詳細についてはこちらで。
●秋晴れの一日だった。まだかろうじてセミは鳴いているが、すっかり秋。夏の間に備蓄して食べ損ねてしまったガリガリ君をどうすればいいのか。

September 8, 2009

ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホール新シーズン開幕

●ベルリン・フィルの新シーズンが開幕……したのが8月28日。デジタル・コンサートホールで生中継されていたわけだが、先日ようやくアーカイブで堪能。ラトル指揮(もちろん)で、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」とサーリアホの委嘱新作「ラテルナ・マジカ」初演、休憩後にベルリオーズの幻想交響曲。ブリテンはカッコいいっすよねー。一曲目からすでに大満足。今シーズンは全部見る(つもり)。
●生中継では動画がうまく再生できなかったという方を何人か見かけているんだが、これは昨シーズンにワタシも経験している。映像のクォリティをHighからMiddleに下げるとうまくいったこともあったし、Lowまで下げないと動かないこともあった。このあたりはなにがボトルネックになってるのかよくわからないんだけど、やはり想定以上のお客さんが来ているんだろうか(アーカイブならなんの問題もなし、念のため)。
●ちなみにドイツ本国以外でいちばんユーザー数の多いのは日本なんだとか。生中継の時差的にはおそらくどこよりも不都合な場所にあるにもかかわらず。聴衆のPC所有率が高いのか、日本は。PCとオーディオ機器が結ばれている人の割合も影響してるのかなと。
●ネットラジオ関係では、おなじみ、おかかさんのエントリー「オランダ公共放送がオンデマンド配信している海外ライヴが豊富すぎて逆にこわい件」で紹介されているradio4のアーカイブがスゴい。KROの検索窓に Concertgebouworkest とか入れるとごっそり出てくる。Wiener Philharmoniker で検索すると、先日放送されたばかりのブレンデルの引退コンサート(マッケラス指揮)を含む3件がヒット。スゴい時代になったなあ。

September 2, 2009

デアゴスティーニのDVDオペラ・コレクション「カルメン」

carmen_opera_collection.jpg●書店に並ぶデアゴスティーニの分冊百科(っていうのかな?)に、隔週刊「DVDオペラ・コレクション」が登場。創刊号の中身が、なんと、クライバーの「カルメン」! これが990円で売られているんだから驚く(第2号以降は1,990円になる。それでも十分廉価だが)。どうやってそんな価格設定ができるんすかね。
●この映像は有名だと思う。クライバー指揮ウィーン国立歌劇場の演奏で、ゼッフィレッリの演出、ドン・ホセがドミンゴで、カルメンがオブラスツォワ。1978年のライヴ収録で、クライバーもドミンゴも若々しい。
●これがNHKで放送されたのが1983年。ワタシはこれを夢中になって見た。また見たいと思っていたが、なぜかLD(=レーザーディスク。死語かも)では発売されず、クライバーの死後、2004年になってようやくTDKコア(現クリエイティヴ・コア)からDVDで発売された。それが今回990円になってデアゴスティーニから再登場したと。
●久しぶりに見てみたが、やっぱりドキドキした。スゴい。昔のものだから映像や音質は相応に古びているし、カメラワークも「今だったらこれはないな」と思うところもあるんだけど、ニコニコしながら幸せそうに棒を振るクライバーの指揮ぶりを見るとそんな些細な不満は吹き飛んでしまう。なんという生気にあふれた音楽。それと、これ、幕が開いてからもたまに指揮者の姿が映るんすよ。なんてありがたいんだ(笑)。ドミンゴは37歳か~。気力がみなぎっていて、これなら刺すかも!って納得できる。

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