Useless: 2004年9月アーカイブ

September 15, 2004

本日のお気に入りの数字は~

●おらおら、ヨタ話、吹いてんじゃねーよっ!→昨日の自分。つーか、ご指摘いただきまして、「メシアンが素数好き」っての、よく考えたらトゥーランガリラ交響曲は10楽章だし、「ハラウィ」は12曲だし、「世の終わりのための四重奏曲」は8楽章だし、「みどり児イエスにそそぐ20のまなざし」は20曲だし、偶数だらけじゃないかよっ! 要するに大きな数が好きだっただけという疑いあり(笑)。
カウント伯爵●ちっ。こうなっちゃったら呼んじゃうよ。数字のことならおまかせ、ザ・カウントことCount von Count、カウント伯爵だー! (←意味不明の展開)
●セサミストリートの「カウント伯爵」の名が、数字のCountと伯爵のCountをかけているのは大人にならなきゃ気がつかない隠し設定だが(日本人のガキにとっては)、伯爵にふさわしく種族はヴァンパイアというのは一目瞭然。しかしクッキーモンスターはいつもクッキー食ってばかりなのに、カウント伯爵が吸血しているシーンを見た記憶がない。もしクッキーモンスターがカウント伯爵に噛まれたら、やはり血を吸いたくなるのか、それともまだクッキーを欲するのか、大いに気になる(←ならねーよっ!)。
●そんなわけで、本日のワタシのお気に入りの数字は98731~!(素数、くどい)。

September 14, 2004

メシアン「彼方の閃光」

彼方の閃光●わざわざ予約して発売日に入手したのに、やっと聴いた→ラトル/ベルリン・フィルのメシアン「彼方の閃光」。メシアン好きではないんだけど、ベルリン・フィルならぜひ聴きたいというか、これまでに出ていたこの曲の録音をスルーして来たのがついに報われたとか、スゴく妙な考え方で飛びついてしまった(←絶対まちがっとる)。
●「彼方の閃光」は1992年のニューヨーク・フィル創立150周年を記念して委嘱された作品で、作曲者は初演を聞かずして世を去った。そんな最晩年の作品なんだけど、作風は「トゥーランガリラ交響曲」や「世の終わりのための四重奏曲」から遠くない。「彼方の閃光」というのは復活したものたちを照らすキリストの光のこと。が、作品に込められた宗教的黙示録的題材はとりあえず(しかし永遠に)脇に置いといて、鳥のさえずりや星の輝き、愛の歌を存分に堪能した。80歳すぎた爺さんが書く曲じゃないよなあ。こんなに濃厚な「白鳥の歌」はない。
●ブックレットでロジャー・ニコルズって人が指摘しているんだが、メシアンは奇数、特に素数に惹かれていた。3楽章、5楽章のような自然な構成はもちろんいくつもあって、さらに7楽章の「クロノクロミー」「栄光の御体」、9楽章(素数ではないが奇数だ)の「主の降誕」「ミのための詩」、13楽章からなる「鳥のカタログ」がある。だからそのあいだを埋めるべく「彼方の閃光」は11楽章であると。なるほど。この素数好きをいろんなふうに解釈することは可能だろうけど、まず「お茶目な人」だったのかなあと思った。メシアンに17楽章の曲はあるんだろうか。
●天国ではぜひ193楽章とか8779楽章の素数大作を完成させてください。

September 10, 2004

付箋紙参照点

付箋紙●付箋紙をよく持ち歩いている。電車などで本を読んでいて、後から参照したい部分にペタリと貼る。本は検索できないので、付箋を貼ったりページの片隅を折ったりして、ブックマークする(そしてこれを後日参照することはめったにない)。
●ある日、地下鉄東西線を降りるときに、自分の座っていた場所に一枚の青い付箋を置き忘れたことに気づいた。うっかりゴミを落としてしまったのだから、拾っておくべきだったのだが、すでにドアは閉まり、東西線の電車は付箋と一緒に千葉方面に向かって走り出してしまった。そのときにふと思った、これでワタシはいつでも東西線のあの付箋紙を置いた車両を参照できるのではないか。電車が西船橋にいようが、三鷹にいようが、いつだってワタシは青の付箋にアクセスして、その場所を参照することができる。
●任意の時空を参照可能な付箋紙があれば、だれもがこれを持ち歩くだろう。もっとも甘美な瞬間にこれを貼り付け、後からなんどでも反芻し、味わい尽くすことができる。可笑しな瞬間に貼っても構わないし、悲劇的な瞬間に貼って被虐の喜びを感じる人だっているだろう。誰がどこに貼るかはわからないが、時空は様々な色の付箋で満ち溢れるにちがいない。

September 2, 2004

いよいよ、あの超ベストセラーが!「ハンス・ホッターと冬の旅」

ハンス・ホッターと冬の旅

●いよいよ登場! 大ベストセラー連作歌曲集のシリーズ第2弾、今回のテーマは「さすらいの旅」。水車小屋に働く平凡な若者が、希望に満ち溢れた冒険の旅へと出発、冬の雪と氷と戦いながら、菩提樹で憩ったり、鬼火と戯れたり、ガール・フレンドを懐かしんで涙を流したり、郵便馬車と出会ったりと大活躍。ラストシーンでは謎の辻音楽師と対決、果たして主人公は敵の魔法のライアーが生み出す幻想と幻覚、そして孤独に打ち勝てるのか! 新境地へ到達した不朽の名作、ハンス・ホッターと冬の旅、大好評発売中!

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