
●今年もあとわずか。2019年をふりかえって「心に残る演奏会7選」を以下に日付順で。なぜか7選。一瞬のインパクトの強さではなく、後から思い出した時にじわじわと来るなにかがあった公演。作品の力も大。
ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団 ヤン・ロバン&ベートーヴェン交響曲第7番(東京オペラシティ)5/18
佐渡裕プロデュース兵庫県立芸術文化センター バーンスタイン「オン・ザ・タウン」(東京文化会館)7/25
「B→C バッハからコンテンポラリーへ」成田達輝 (東京オペラシティ)10/8
クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィル リヒャルト・シュトラウス他(サントリーホール)11/15
アレクサンドル・タロー 「ヴェルサイユ」(トッパンホール)11/29
パブロ・エラス・カサド指揮N響 リムスキー・コルサコフ&チャイコフスキー(サントリーホール)12/12
●番外編で、映画と本もひとつずつ。映画は「ファースト・マン」(デイミアン・チャゼル監督)。人類初の月旅行の話がこんなに暗いトーンで描かれ得るとは。悲しい、しかしズシリと来る傑作。本は「モスクワの伯爵」(エイモア・トールズ著/早川書房)。こちらは一種の大人のためのファンタジー。温かい。
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●お知らせを。今年も大晦日の夜はFM PORTの年越し生放送「Goodbye2019 Hello2020」に出演する。新潟県内の方は電波ラジオ/またはラジコで、それ以外の方もラジコプレミアムなら聴取可。23時スタート、深夜1時終了。今の自分にとっては挑戦的な夜の遅さなので、カフェインの力を借りて立ち向かいたい。
●年末年始の当欄は不定期更新で。よいお年をお迎えください。




●EAFF E-1サッカー選手権、最後の第3戦は対韓国戦。ニッポンは勝つか引き分けで優勝が決まるという有利な状況だが、会場は釜山。完全アウェイでの韓国戦になった。勝つしかない韓国は予想通りキックオフと同時にすさまじいプレッシャーをかけてきた。球際の強さ、激しい当たり、スピードと運動量、すべてにおいてニッポンは圧倒されて防戦一方に。前半28分、ついに耐え切れず失点。左サイドからボールを受けたファン・インボムが技巧的なトラップでディフェンスを交わして、左足を振り抜いてシュート。これは文句なしのスーパーゴール。この1ゴールが決勝点に。
●先日、矢内原美邦演出による全国共同制作オペラ
●EAFF E-1サッカー選手権、中国戦に続く第2戦は香港戦。この大会の名称、EAFF E-1サッカー選手権というやたらと覚えにくい名前になってしまったが、前身は東アジアサッカー選手権、さらに遡ればダイナスティカップであり、1998年のダイナスティカップはニッポン代表が初めて公式国際大会のタイトルを獲得した大会でもあった。が、今はインターナショナルマッチウィークに開催できないゆえに欧州から選手を呼べず、国内組だけで戦う注目度の低い大会になっている。しかも森保監督は五輪代表候補の若い選手をたくさん呼んでしまったので、フル代表なのに知らない選手がたくさん。この香港戦は五輪代表+JリーグMVPの仲川みたいな先発メンバーで、初戦から選手全員を入れ替えるという徹底したローテーション。


