●東京都現代美術館でTokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展、サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」(~7月7日)を見る。これは中堅アーティストを対象とした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」の受賞記念展で、今回の受賞者はサエボーグと津田道子の二組。なんと、入場無料だ(が、行けばついでに有料展示も見たくなるとは思うが)。





●インパクトのあるのはサエボーグの「I WAS MADE FOR LOVING YOU」。入ってみるとファンシーなようでいてはなはだ禍々しい空間が広がっていて、巨大ウンコに巨大ハエがたかっていたりするのだが、奥の空間に丸いステージのようなものが設置されている。ちょうど入ったときは休憩時間だったのでステージしかなかったのだが、しばらくしてからもう一度行くと、そこに犬がいた。犬のラテックス製ボディスーツを着用して、そこで犬らしきふるまいをする。この犬の表情がどうにも悲しげで、しかも微妙に怖い。なにをするかわからんなと思い遠巻きで見ていたのだが、外国人観光客らしき女性が犬をよしよしと撫でだした。ラテックス犬はずっと犬としてふるまっている。うーむ、撫でたいけど、勇気が出ない。ここは客層的に大丈夫だと思うけど、ヘンなお客が無茶をしないかとハラハラする自分。
●もうひとつの津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」もおもしろかった。家庭内の同じ場面を撮った映像を、役者を入れ替えて多数のバリエーションで再現した作品が秀逸。
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●EURO2024は決勝トーナメント進出の16チームが出そろった。F組の第3戦、すでに1位勝ち抜けが決まっているポルトガルは、なんと、39歳のクリスチャーノ・ロナウド以外、フィールドプレーヤー全員を変更するターンオーバー。そこで39歳のクリスチャーノだけを出し続ける意図はなんなんだろうか。試合はジョージア相手に完敗。ジョージアは3位通過を決めてお祭り騒ぎ。番狂わせといえるのはB組のクロアチアの敗退くらいか。ここからが本番だ。
●まずD組のオランダ対オーストリア。ここは同じ組にフランスとポーランドが入っている。1位と2位をフランスとオランダで争うものと思っていた人が大半だろうが、なんと1位通過はオーストリアだった。音楽分野では最強国だが、サッカーでは弱小国……というのは昔の話。この試合、序盤からずっとオーストリアがボールを保持して、オランダが受けて立つ展開。オーストリアがゴールを決めると、オランダが追い付き、するとまたオーストリアが引き離すという展開が続いて、オランダ 2-3 オーストリア。個の力ではオランダが勝っていたと思うが、この国は組織的な守備力が足りない。もっと連動してプレスをかければ、オーストリアはビルドアップで苦労したはず。もっとも、負けたオランダも決勝トーナメントに進出はできる。両チームとも190cm前後の大型選手がごろごろいるなかで、オーストリアのロマーノ・シュミット168cmが攻撃のキーマンとして大活躍。













●ワールドカップ2026のアジア2次予選最終戦はホームでのシリア戦。すでに最終予選進出を決めているニッポンにとってはさまざまなテストをするチャンス。予想通り、前節ミャンマー戦から先発を9人入れ替え、スタートの布陣は3バック。3-4-2-1というか3-2-4-1というか、ウィングバックが高いポジションをとる攻撃的な3バック。この2連戦で森保監督が掲げたテーマ。

●北朝鮮の不戦敗もあり、早々にワールドカップ最終予選進出を決めたニッポン。今回はアウェイのミャンマー戦。ミャンマーはこのグループでは最下位に沈んでいるが、アウェイでの対戦は未知数。森保監督はこの試合で戦術的なオプションとして攻撃的な3バックに挑戦。新しい選手、久々の選手も使った。今までの連戦パターンを考えると、たぶん11日のホームでのシリア戦がAチーム、こちらがBチーム相当なのかも。消化試合だけど日テレが中継してくれた。ありがたし。




