
●23日は松本へ。セイジ・オザワ松本フェスティバルの沖澤のどか指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(キッセイ文化ホール)。プログラムはメシアンの「トゥランガリーラ交響曲」(トゥーランガリラ交響曲)一曲のみ。ピアノは務川慧悟、オンド・マルトノは原田節。オーケストラ・メンバーはこちら。前日の公演で、沖澤が右手を痛めて左手で指揮をしたという話を目にしたが、この日は棒を持たずに右手もしっかり振って、全身で音楽を雄弁に語るような精力的な指揮ぶり。緻密でキレのある演奏で、これまでに聴いたなかでももっとも整然として爽快なトゥランガリーラ交響曲だったかもしれない。すこぶる眉目秀麗で、モテない男の妄想と邪念が大爆発したみたいなトゥランガリーラではなく、「あれ、お前、そんなに清潔感のあるイケメンだったっけ?」みたいな発見あり。カオスではなく古典。
●2年前に同コンビのブラームスを聴いたときは、小澤征爾への献奏みたいな印象を受けたけど、今回も小澤征爾ゆかりの作品だった。
●沖澤のどかとの首席客演指揮者の契約が2031年まで延長されたと発表された。朗報。首席指揮者というポジションはないんだっけ。

●公演の前に、今年も少しだけ松本市美術館に寄る。企画展のウジェーヌ・ブーダン展は東京のSOMPO美術館で先に見ているので、コレクション展へ。草間彌生「大いなる巨大な南瓜」(2017)など。こちらも以前に見ているが、なんどでも。