●遡って11日は東京芸術劇場でサラダ音楽祭メインコンサート「ボレロ」。Sing and Listen and Danceの頭文字をとってSALAD。2018年からスタートした音楽祭で、メインコンサートではNoism Company Niigataのダンスが入るのが毎回の楽しみ。梅田俊明指揮都響、新国立劇場合唱団による豪華な公演で、プログラムは前半がグリーグの組曲「ホルベアの時代より」、ラターの混声合唱、金管楽器、打楽器とオルガンのための「グローリア」(オルガンに室住素子)、後半がラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」(演出振付/中尾洸太)、ラヴェルの「ボレロ」(演出振付/金森穣)。前半は弦楽器の曲と金管楽器の曲が一曲ずつで、後半はダンスが入る。舞台前方にダンス用のスペース。
●梅田俊明指揮都響は冒頭のグリーグから起伏に富み緻密。ふだんの定期公演と同様に充実した演奏。ラターの「グローリア」は特殊な編成なので、ライブで聴けるのは貴重。輝かしく金管が鳴り続けてハイカロリー。後半の「マ・メール・ロワ」では、Noismがキレのあるダンス。淡く柔らかな音楽に対してダンスはテンション高め。圧巻はおしまいの「ボレロ」。楽曲自体がひとつの巨大なクレッシェンドだが、ダンスも音楽に同期して次第に熱を帯び、爆発的なクライマックスを作り出す。エネルギッシュな生の謳歌。ダンスとオーケストラの連動性の高さという点で稀有な舞台だった。

●開演前、地下のロワー広場で都響メンバーによる無料のミニコンサートがあった。フルート四重奏でトーク入り約30分ほど。モーツァルトのフルート四重奏曲第1番の第1&第3楽章や、ビゼー「カルメン」前奏曲など、親しみやすい名曲で音楽祭のムードを高めていた。
September 15, 2026