March 8, 2002

東京に春の予感

●やや暖かくなってきた朝。通勤途中に独り言を呟きながら歩くオヤジ発見。「そんなことをやっとるからニッポンはダメになってしまう。ワシがシベリアで活躍していた頃はなぁ……」。春到来ですか。
●ファミレスで見かけた女の子も怖かったなあ。全身真っ赤、スカートに白の水玉、髪に赤い造花。それだけでもムリすぎてキツいんだが、一人で黙って体を前後に揺らしている。音楽を聴いているわけではない。灰皿にはいずれも半分も吸っていないタバコが積まれている。これがすごい。小さな灰皿に50本くらい、きれいにそろえて薪のように積んである。当然、普通に火をもみ消すことができないので、水がかけられており、50本みな先のほうが真っ黒なのだ。その黒いほうの向きまできれいにそろえて積んであるというディテールに慄然とする。タバコに火をつけ、きとんと吸わずに口の中に入った煙をすぐにそのまま吐き出し、また積み上げる。体を小刻みに前後に揺らす。またタバコを取り出す。この連続。なにも言葉を発していないが、ワタシの耳にはこう聞こえてくる。「いっぽん~、にほん~、さんぼ~ん」。春っていうか、夏だろ、これは。(03/08)

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