December 4, 2002

トヨタカップ、神話の終焉

●なんと、昨晩にトヨタカップの試合があるということをすっかり忘れてしまっていた。いやあ、驚いた。忘れたことに驚いたということより、自分的にトヨタカップの存在が薄まっているってことに驚いたのかも。日テレがいう「世界一クラブ決定戦」という売り文句が幻想に過ぎないことはずっと前から承知している。それを承知した上で、それでも「こんな強豪クラブが日本で試合をするなんて」という感動を味わってたわけだ、以前は。テレビ観戦においてすら、唯一絶対的な価値があった。しかし今や日本人選手の海外移籍などのおかげで、いくらでも欧州のリーグ戦を見れてしまう時代なんである。それどころか本物のワールドカップまで日本で開催されてしまっているのだ。世の中変わって、変わらないのは日テレだけ。
●昨年、生で観戦したくらいなので「トヨタカップなんて魅力がない」とは言わない。今年だってチケットが取れたら観戦していた。しかし(たぶん)今年限りでこの日本での試合が終わるというのは、圧倒的に正しい判断である。また今年、国立競技場から横浜国際へと開催スタジアムが移ったことも、この大会の神話性の終焉を示している。国立は八咫烏(ヤタガラス)が宿る聖地だが、横浜国際は多人数収容商業施設にすぎない。(12/04)

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