2005年6月アーカイブ

June 30, 2005

人は先取りせす〃レニはレヽられナょレヽ(≠〃ャ儿文字版)

●今日は暑ヵゝッナニ★UヵゝUこれヵゝらもッ`⊂もッ`⊂暑<ナょゑτ〃ぁЗぅ★そぅレヽぅ`⊂τ⊃もナょ<暑レヽ日σナニめレニ`⊂思ッτ了ィス勹リ→厶を買レヽ、帰宅Uナニ`⊂ナニωレニそれを食Uτレヽゑ`⊂レヽぅ驚愕σ事実★
●同様レニ、週末〒レヒ〃廾ッヵ→観戦用レニ特別レニ自分レニ堕落を許す`⊂シ〃ャ冫勹フ→├〃を買レヽ求め、帰ゑナょりレニそれを/ヽ〃リ/ヽ〃リ`⊂食レヽ、ナニちまち一袋空レニUτUまぅヵ□リ→欲★
●こω`⊂〃出先τ〃待ち時間ヵゞ長めレニλりそぅナニ〃ヵゝらそσ`⊂き用レニ`⊂思ッτ買ッナニ本を、そσ晩レニ読ゐ耽ッτ止まらナょレヽ`⊂レヽぅ恐怖★
●以㊤す∧〃τヵゞ本日同U〃日レニ起きτUまッナニσナニ〃ヵゞ、人`⊂は待⊃こ`⊂στ〃きナょレヽもστ〃ぁゑナょぁ(←レヽゃそりゃぁωナニナニ〃けナニ〃∋)★

[昨日のエントリーをギャル文字変換。↑ケータイで見るともっとそれっぽくなるぞっ!]

June 28, 2005

バットマン・ビギンズ(クリストファー・ノーラン)

●映画館で「バットマン・ビギンズ」。なんと、「メメント」や「インソムニア」のクリストファー・ノーランが監督。ってことで非常に期待していたのであるが、予想よりはフツーに「バットマン」、でも楽しめた。クリストファー・ノーランってことを意識しなければ十分に斬新だったかも。「スパイダーマン」と大雑把に言えば同じ話で、無力な若者が変身して大きな力を得る、恋人は幼なじみ、カッコいいギミックなど、男のコの願望世界そのものが全世界の善と悪の対立にまで拡大されている。って、アメリカンコミックなんだから当然か。
●ただ「スパイダーマン」と違うのは主人公の出自。「スパイダーマン2」では主人公は家賃を滞納しながらアルバイトとヒーローのかけもち生活に苦悩する。バットマンはとてつもない大金持ちの御曹司で、その場の思いつきで小切手を切ってホテル一軒まるごと買収したりできる。忠実な執事もいて的確なアドバイスまでくれる。いいなあ、バットマン家。ワタシも側近にほしいぞ、執事とか天才発明家とか。
●バットマンに莫大な財産を遺した亡父は、生前、貧者にも救いの手を差し伸べようとした篤志家でもあった。しかしバットマン家の極端な富の集中は、ゴッサム・シティに広がる荒廃したスラム街の裏返しとして存在してるわけで、これで弱きを助けようってのはかなり自己矛盾的な気もするんだが、そこはそれ、コミックのお約束、少年の夢だから必要であって、むしろ潔く正統派ヒーロー映画って気がする。「スパイダーマン2」のほうがおもしろかったけど、あれは青春映画の楽しさなんだろうな。

以下に続く: 「バットマン・ビギンズ」のオペラ場面

June 26, 2005

また光化学スモッグ注意報が出てたよ

●暑いんである、急に。梅雨はどうしちゃったんだろうと思っていたら突然に夏になって、体と心の準備レスにやってきた暑さに朦朧として、ウトウトしてきたところで、外で拡声器で名前を叫んでいるのが聞こえてきた。
●東京は都議選ってことで、また毎度毎度の選挙カーがやってきて党名と名前を絶叫調で連呼している。強烈に何かを要求したそうではあるが、その割には何も述べない内にあっという間に去っていくという突風みたいな現象で、これについては古典的な疑問がある。「タカハシ、タカハシ、タカハシをよろしく」と家中のすべての音が聞こえなくなるほどの大音量で喚かれて、「そうか、タカハシに入れよう」と思う人は果たしているのか、と。むしろ平気で騒音を撒き散らし、近所迷惑を顧みないから、タカハシには入れないと思う人がいるだろうから、逆効果なのではないかと。
●でもたぶんこの疑問はまちがってる。ちゃんと効果があるから彼らは叫び続ける。選挙カーで絶叫してもちゃんと当選するし、絶叫して落ちたという話も耳にしない。ワタシももうすっかり頭の中に「タカハシ」がこびりついている。きっと投票所では「タカハシ」って書いてしまうだろう。それどころか、周囲の人々に向かって自ら大声で叫んでしまうもしれない。「タカハシ、タカハシ、タカハシをよろしく、ええい、もうタカハシ以外の名を書くヤツはオレが承知しねえぞ、全員タカハシって書けぃ」ってな勢いで。後ろから選管の係員さんに羽交い絞めにされながらも「タカハシに入れろー」って叫んじゃう。
●暑いね、東京の6月は。

June 23, 2005

加地。ニッポンvsブラジル@コンフェデレーション・カップ2005

アシュケー●午前3時45分キックオフの試合って、みなさんどうやって見てらっしゃったんでしょうか。ワタシゃ以前なら当然生放送観てたと思うけど、最近朝型シフト狙ってるので、完全情報シャットアウトしてビデオ観戦。しかし来年のドイツ大会じゃ毎日この時間にキックオフなわけで、コンフェデレーション・カップとは運営委員会だけではなく世界のフットボールファンにとっても、まさしくワールドカップの予行演習なのであった。
●で、ブラジル戦、やっぱり加地の覚醒は本物だと思った。あの開始早々の幻の先制ゴールを見よ。これまで入りそうになかった(にもかかわらず連発された)加地のシュートが、あろうことか世界王者のゴールをぶち抜いた。かー、わかってねーな、ラインズマン。この大会の真の主役は加地、そして恐ろしく早くその才能を見抜いたジーコっすよ。みんな、思ってたじゃないか、「は、加地?」って。ヴェンゲルの口にもfifa.comでもKajiの名が繰り返される今。
●とはいえこの試合、やっぱり中村俊輔がスゴかった。彼のスーパーミドルと大黒のゴールを生んだフリーキックがあって、王者に2-2。この試合、とにかく楽しかった。ニッポンの実力はブラジルの足元にも及ばないけど、レベルの高い相手に触発されて、こちらも華麗な中盤のパス回しを見せてくれて、近頃の欧州じゃあり得ないような「楽しいことはいいことだ! 巧いほうが勝つ!」っていうサッカーを展開できた。空気読めてる、ニッポン。勝つとか負けるとかを超越して、すばらしいサッカーってこれかも、これ以上なにを求めるのか、みたいな。「世界のトップクラスに追いつくにはまだまだ」みたいなセリフが今日ほど場違いでつまらなく響く日はない。アシュケー、これもジーコのおかげ。

June 23, 2005

嘆息。モロッコvsニッポン@ワールドユース2005

●ビデオ録画して見たんだけど、もう試合を見終えた後はあまりの幕切れに力が抜けて、テレビの前でカレン・ロバートといっしょに号泣したよ(ウソ。ていうかカレンも号泣してない)。決勝トーナメント一回戦にして、これまででいちばんニッポンらしいサッカーができてたのに。
●カレンのシュートがポストに当たったときは「なんか勝てそうだ」って気がした。負ける気がしなくて、ロスタイムに入ったときも「ロスタイムに強いのはニッポンだ」とまだ信じてたし、あの野獣なんとかってモロッコの選手にゴールを決められても、「こいつらすっかり勝ったと安心しておるが、まだ試合は終わっとらんのだよ、ヒヒヒ」と歪んだ笑みを浮かべつつ、モナウド森本の伝説ゴールを期待していた。アホですね。
●若者が強くなる、育つっていうのは、試合経験を重ねるってことなんだろなあ。決勝まで進んだトルシエ・ユースは「強かったから決勝まで行けた」のか「決勝まで行けたから強くなった」のか。思えばあのときも一試合ごとに選手がたくましくなっていったっけ(と勝手に妄想)。たった一試合だけでも成長できる才能ある若者たちってホントに偉大だ。

June 22, 2005

Re:Musical Baton

ラモー●海外ブログ経由でMusical Batonという企画が流行していて、メメンとモリ@New Yorkさんからワタシにもバトンが回ってきた。音楽好きに以下の5つの質問について答えてもらおうっていう趣旨なり。

>コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
68.3 MB。つまりほとんどゼロ。PCで聴くのはネットラジオだけなので。

>今聞いている曲
最後にかけたCDはラモーの「カストールとポリュックス」第4幕&第5幕(クリスティ/レザール・フロリサン)。夜、ダラダラと曲を流しっぱなしにするときは、だいたいヘンデル、テレマン、ラモー、リュリ、クープラン、パーセル、バッハあたりでローテーションしてて、たまたま手に取ったのがこれ。

>最後に買った CD
ブルッフ:交響曲第1番~第3番他(コンロン/ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団)。EMI Double Forteの2枚組廉価盤。知らない曲が安くなっていたからゲット。「ヴァイオリン協奏曲第1番のような超名曲がここに隠れているかもしれない!」とワクワクして買うのだが、たぶんいくらなんでもそこまでは期待しすぎな予感。一ヶ月以内開封目標。

>よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲
この質問、絞るのが難しすぎ。自分にとって「懐かしい」感じのする特別な5曲(5枚)を思いつくままに挙げてしまおう。
バッハ:ゴルトベルク変奏曲マーラー:交響曲第9番ストラヴィンスキー:「春の祭典」ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」ビゼー:オペラ「カルメン」
 あ、ありきたりだ……。

>バトンを渡す 5 名
特にご指名しませんので、ここをご覧になっている方はどなたでもご参加を!

June 21, 2005

おやつはカール♪

カール♪●「♪それにつけてもおやつはカールハインツ・シュトックハウゼン」。ってのを来日記念で思いついてしまったのだが、せっかく作ったけどおもしろくないし。しかもわかんねーよ、これ。
●えー、業務連絡を。これまで思いっきり腰がひけてたんだけど、「ソーシャルネットワーク」のなんたるかを知るためにmixiに登録することにしたんである。が、ワタシは社交的な人間ではない。放っておくと、mixiのお友達一覧がいつまでもワタシを招待してくれた方一人だけになってしまいそうだ(笑)。というわけで、ワタシの知人・友人・仕事仲間・CLASSICAからリンクしているブログ&ウェブ仲間の皆さんでmixiをご利用の方、ワタシをマイミクシィとやらに入れてやってください。[※今回はリアルかネットですでに面識のある方のみってことでご容赦くださいな。]

June 20, 2005

加地になにかが起きている

●いかん、ここ、毎日サッカーの話ばっかだ(笑)。音楽の話もしなきゃ。「新CMがまもなくオンエア! 次はマツケンマンボだ!!」ということで松平健が海賊姿で華麗なマンボを踊ってくれるそうである。だったら正月にはシュトラウス・ファミリーの音楽にあわせて、マツケンワルツやマツケンポルカを踊ってほしいものである(←ほしくない。ていうか音楽の話じゃないし)。
とても欧州王者とは思えなかったギリシャ●で、コンフェデ杯、ギリシャvsニッポン。コンフェデとワールドユースが重なって、しかも両方ニッポンが出場してるからだけど、毎日代表の試合が見れて嬉しい。2002年W杯のとき「これから毎日ワールドカップだったらいいのにぃ」と思ったあなたとワタシはビューティフル・ドリーマー。
●相手のコンディションが低すぎたとはいえ、ニッポンが欧州王者に勝ったのは快挙。これでもかというほどシュートを外し続けたのがトホホであるが、スペクタクルではあった。1-0で勝利。大黒はシュート巧いなあ。久々に代表の試合でシャウトしたぜー。
●今日も加地が良かった。何者かになりつつある。FIFAのマッチ・レポートが選んだMOMは中村俊輔。ナカタは驚異的な運動量。久々4バックで、GK:川口-DF:アレックス、宮本、田中、加地-MF:福西、ナカタ、中村俊輔(→中田コ)、小笠原(→遠藤ヤス)-FW:玉田(→大黒)、柳沢。安心してボールを預けられるのは俊輔、ナカタ、小笠原。

June 19, 2005

オーストラリアvsニッポン@ワールドユース2005

オーストラリア。このくらいの相手には勝たなきゃ●ここまでオランダに完敗、ベナンに引き分け。ワタシは試合開始直前までわかっていなかったのだが、グループ3位でも他のグループとの比較で決勝トーナメント通過できる場合があったんすね。だからこの試合を勝ちさえすれば通過決定だったと。
●オーストラリアはあまりよくなかった。とにかくミスが多く、決定力不足。技術じゃ全然ニッポンのほうが勝ってる。でもニッポンのほうもコンディションを落としていて(暑いっぽい)、ゲームを支配されながらも前半を青息吐息で持ちこたえて、この時点でハーフタイムの大熊マジックを期待、「たぶん勝てるな」と勝手に楽観視。
●でもファインセーブ連発のゴールキーパー西川の悪夢の落球で失点するなんて。サッカーでいちばん見たくないのは良いキーパーがミスして0-1で負ける試合。そういう試合の存在を、サッカーの神様が許してしまうことがワタシは信じられない。でもこの試合は助けてもらえたんだな。キーパーの不幸なミスがあると、選手は挽回するために全力を尽くす。途中で投入された広島の前田が同点ゴールを決めてくれた。あれはファウルだと思った。一瞬「あれ、ハンドとられたかな」と心配し、次の瞬間「ありゃ、前田はオフサイドだ」と覚悟したのだが、審判も神様に後押しされたのか、単にワタシの見まちがいか、とにかく引き分けることができた。1-1。
●総得点の差でベナンを交わして、2位で決勝トーナメント進出決定。3試合勝点2でも通過できた。グループリーグはおもしろいね。

June 17, 2005

ニッポンvsメキシコ@コンフェデレーション・カップ2005

メキシコは巧かった●ここのところワールドカップ予選とかワールドユースとか見てて、それでコンフェデ杯@ドイツ。いやー、お互いなにも失うものはないっすから。まったりした雰囲気が漂ってて、しかも相手がメキシコってこともあるんだろうけど、楽しくパスをつなげるポゼッション・サッカーをしてくるから、こちらも少しそれにつきあったりして、いい意味でシーズンオフの花試合っぽいスペクタクルあり。ま、特にメキシコの側にあるんだけど。
●メキシコは巧かったなあ。もともと伝統的に巧いけど、最近はそれに加えて強くなっているのかも。17番、フォンセカだっけ、ああいう大きくてしかも足元の技術もあるあたりが近頃の世界のサッカー。ニッポンにも久保の肉体と俊輔の技術を併せ持つフォワードが出てきてほしいもんである。たのむよ、ユース世代。
●結果は1-2で逆転負け。しかしニッポンの1ゴールは完璧。小笠原から右サイドを駆け上がる加地にボールが出て、この日は大活躍の加地が相手陣内深くまで切り込んで正確なクロス、中で柳沢があわせるカウンター。ハーフタイムの中継でヴェンゲル監督が加地にお褒めの言葉。ナカタもよかった。気になるのはニッポンのセンターバックの脆さなんだけど(特に中澤がいないと)、今に始まった話ではないか。メキシコが一枚上手だったということで納得。

June 16, 2005

指揮者カルロ・マリア・ジュリーニ、逝く

ジュリーニ モーツァルト レクイエム●指揮者カルロ・マリア・ジュリーニ、6月14日、イタリア北部ブレシアで死去。享年91。すでに指揮活動からは引退しているし、天寿を全うしたといっていいと思うが、巨匠時代の終焉を改めて感じてしまう。ジュリーニがいかに人格者であったかという話は生前からたびたび耳にした。Battenさんのブログのエピソードからもマエストロの高潔さがうかがえる。

ジュリーニ追悼Battenの独り言from香港

 以下、その他メディアでの報道。

Carlo Maria Giulini (TIMES ONLINE)

Conductor Giulini dies in Italy (BBC NEWS)

ミラノ・スカラ座で指揮、ジュリーニ氏死去 (YOMIURI ONLINE)

June 16, 2005

ニッポンvsベナン@ワールドユース2005

ニッポン!●ていうか、ベナンってどこよ? と思いつつ、恐るべきアフリカン・パワーを想定して(この年代のアフリカって強い)、オランダ戦に続く屈辱をうっすら覚悟しながらテレビをつけたのだが、いくらなんでもンなわけない。左サイドで家長がキレまくってた。平山とカレンの2トップもまずまず。試合内容は悪くなかったのだが、ミスからボールを奪われカウンターで失点。これは痛かった。
●水野の見事なフリーキックで1-1のドローにはなったが、終盤相手に退場者が出て足も止まりかけていた割りには、こちらの決定機も少なく、消化不良のまま試合を終えてしまったという印象。しかし勝点1は取った。幸いオランダは3-0にオーストラリアに勝ってくれた。ベナンは次にオランダと対戦(オランダは控え組中心になるかもしれない)。もしオランダがベナンに勝つか引き分けてくれれば、ニッポンの決勝トーナメント進出の十分条件はオーストラリア戦での勝利。ベナンが負ければ、場合によってはニッポンは引き分けでもオーケー(順位は勝点、得失点差、総得点、フェアプレーポイント、抽選の順で決まる。)。おそらくオーストラリアのフィジカルの強さに押されることになるだろうが、ここで敗退するのは早すぎる。
●あとベナンのオモトヨッシ、OMOTOYOSSIだっけ、背中見て一瞬日本人かと思ったですよ。「おおとも よしおさん? おもて つよしさん?」とか。

June 15, 2005

配信系で行こう

CLASSICA●まずは更新情報を。ご好評をいただいている山尾敦史さんによる連載、「ワンダージュークな日々~ネット音楽配信奮戦記」第7回を掲載。マイクを持ってアーティストのお宅に突撃取材ならぬ突撃レコーディングをするというお話。
●先週に続き、インターネットラジオ blue-radio.com の番組「林田直樹のカフェ・フィガロ」に出演。一人2回の登場なので、ワタシの分はこれでおしまい。しかし今回のは反省。ネットラジオなんてのは内輪ノリ上等だとは思うんだけど、奥歯に物が挟まったような話を応酬しててはいかんな。話題選びに失敗したというか、フツーに音楽の話題で雑談してりゃよかったのかも。
●blue-radio.comはきちんとした商業配信なんだけど、それとは別にネットラジオって個人レベル草の根レベルでもはやっているっぽいじゃないっすか。つまり聞くだけじゃなくて自分で番組作って配信するほう。これはとてもおもしろそうなんだけど、音楽番組は著作権的に海賊放送にしかならないってところが絶望的にダメダメ。市販CD流すって前提だと。

June 14, 2005

北斎オペラへのトラックバック

●トラバつうんすか、トラックバック。最近いただいたトラックバックで嬉しかったものを挙げるとすると、北斎漫画で「ラインの黄金」に宛てられた S-AIR エスエア さんの記事。あ、またどなたか北斎オペラを作ったのかなあと思ったら、そうじゃなくて北斎漫画製作キット側からの反響でして、文中に「ビヨーンから教えてもらったリンクです。もう二回もサーバーがクラッシュしたそうです!! 」とあるのですよ。えっ、ってことは、作者のビヨーンさんにちゃんと伝わっているんだ、この超局地的な北斎オペラ・ブームが(笑)。そりゃログでわかるもんな。きっと喜んでいただけたんじゃないかって気がする。
●一方で限りなくスパムに近い微妙なトラックバックも増えつつあり、こちらは仕組的に不可避なことであるので、黙々と掃除するしか。もちろんフツーのトラックバックはいつでも歓迎。

June 13, 2005

君はもう「クラシカル・クロスオーバー・ガイド」を見たか

クラシカル・クロスオーバー・ガイド●これはちょっと驚いた→「クラシカル・クロスオーバー・ガイド」(洋泉社MOOK)。いきなりヘンなところに目が行ってしまうが、ほとんどカラーページで定価1050円っすよ。いやー、出版事情に詳しい方ならわかっていただけると思うが、これはスゴい。部数も絶対きっと確実にスゴい。
●このムックで取り上げられているのは、今のクラシック音楽業界で売れ筋のアーティストたち。「売れる」っていうのは「まあ売れるかも」とか「そこそこ売れる」とかじゃなくて、本当に「売れる」っていう意味。だからラトルとかゲルギエフですらない。たとえば巻頭5大アーティストを並べると、イル・ディーヴォ(イケメン4人のボーカル・グループ)、マキシム(は知ってるよね? ピアニストです)、ヘイリー(少女ボーカルの人)、サラ・ブライトマン、そしてヨーヨー・マ。
●正直言ってこの4人のうち、ワタシが聴くのはかろうじてヨーヨー・マだけだが、しかしこの選択は圧倒的に正しい。他にもジョシュ・グローバン、ラッセル・ワトソン、ボチェッリとかが挙がっている。仮にレコード産業の中での「クラシック音楽」の中心地はここらあたりにあるとする。だとして何か問題でも? 聴衆の「選択」という現実に目を背け、レコード会社の戦略を非難するのは虚しい。カラヤンだろうがバーンスタインだろうが、それどころかフルトヴェングラーだって、レコードにはそれにふさわしい商品性が演出されていたからたくさん売れたはずで、現代では同じことがイル・ディーヴォやマキシムに起きているにすぎないのかもしれない。
●このムックを眺めていると、どのアーティストもどのページも美しくて、欲しいものがびっしり詰まったカタログを眺めるような楽しい気分になれる。どうしてイル・ディーヴォやマキシムで美麗ムック本が成立して、ラトルやゲルギエフでは成立しないのかっていうのは、一度マジメに考えたほうがいいのかもしれない(って誰が?)。ていうかラトルやゲルギエフですら、クラヲタ世界の中心地からは遠く、でもやっぱりこのムックみたいな楽しさはみんな欲しいはずなんである。この楽しさ美しさはたくさん売れなきゃ実現しない。趣味にこだわって作ったはいいが商業的には討ち死にっていうんじゃ困るんである(だれも後に続けなくなるから)。一般オタク世界には「電車男」が出てくる余地があるのに、クラヲタ世界にはなんかないのか。イケメン4人組イル・ディーヴォとやらが尻尾を巻いて逃げ出すくらいのスマッシュヒットを記録するようなクラヲタ向け商品が。

June 11, 2005

谷間なんてない、山があっただけなんだ! オランダvsニッポン@ワールドユース2005オランダ

オランダの選手がみんな化物に見えたよ●あー、もうヤになった。見てらんない。最近朝型にシフトしてるからビデオ観戦したけど、なんですか、こりゃ。オランダvsニッポン@ワールドユース開幕戦、スコアは2-1、でも中身は違う。
●地元オランダと開幕戦を戦うという不利を考慮しても、すべてにおいてオランダとニッポンの差は明白、サッカーにならず前半20分で試合は終わってしまった。最初の10分すら持ちこたえられない。7番クインシーによるマンガでもありえねえよ的な日本守備陣大量虐殺はまだいい。次代のスーパースターと思ってあきらめる。でもスピードも技術もなにもかも差がありすぎて、恥ずかしくていたたまれない気分になった。多少なりとも逆襲できた後半もちっとも気休めなんかにならない。前半20分で全部が終わったからあの後半があったんであって、0-5にならなかったのは、現代の国際試合における洗練された儀礼的不文律をオランダが有していたことに過ぎない(とワタシゃ解した)。
●でもまあ、ニッポンと世界のトップレベルとの差って、もともとこれくらいの距離感っすよ。フル代表でも若年層でも。オリンピックでもイタリア相手にしたらこんな感じ。フル代表でもサンドゥニでフランスとやったらナカタ以外は全員子ども扱いされたじゃないっすか。監督とか人選とか戦術とか、そんなレベルの話じゃないって。トルシエ・ユースで準優勝が遠い昔話に思えてきた。
●ある意味、ニッポンのサポーターでよかった。あるときは真のチャンピオンの気分を味わえる(最近2回のアジア・カップ)。そして時には本当の世界トップレベルと真剣試合をして自尊心を容赦なくズタズタに傷つけられる。この被虐の喜びをスポーツの醍醐味と呼ばずしてなんと呼ぶ。

June 10, 2005

花が咲き、花に酔う♪

●こりゃ脱力するよ→氷川きよしの「浅草パラダイス」(試聴可)。フォルカーさんのサイトで知った気がする、たぶん。あ、でもこれはもともと氷川きよしの持ち歌(っていうの?)じゃないのかな。まあ、どうでもいいんだが。
●「日本代表になるために、アソコに入門する」@デイリーポータルZ。これも腹痛いっす、特にオフサイドの解説とか。ヤバすぎる。山尾氏から教えていただきました。
●と、バカネタをご紹介した後に、ひとつマジメにオススメしておくと、ゴロウ日記のエリザベート王妃国際音楽コンクール特集は最強に強まってすばらしいと力コブを作りながら断言しておく。
●ワールドユースも忘れずに。金曜深夜02:54、オランダvsニッポン@TBS。

June 9, 2005

北朝鮮vsニッポン@W杯最終予選

ニッポン!●ニッポン、ワールドカップ・ドイツ大会への出場が決定!……っていうか、まだ一試合予選を残している時点で決まってしまうとは。フランス大会予選と比べると、なんとスムーズに通過できたことか。ジーコ・ジャパンの今回の戦いだってもちろん簡単なものではなかっただろうけど、加茂/岡田ジャパンの戦いとは比較にならない。ニッポンも強くなったものであるが、ただし敵も強くなっているのはまちがいなく、やっぱりアジア枠4.5が効いているんだと思う。フランス大会のときの最終予選は各グループの1位が無条件出場、2位がプレーオフっすよ。今回だって3.5枠だったら、まだまだ大変だから。
●本日の試合、ナカタ、俊輔、アレックスが出場停止。本大会を迎えたときに予選のメンバーを振り返ると、「えっ、あのときこんな人が出てたの?」みたいな驚きがあるものなので、メモ代わりにメンバーを。システムは3-5-2。GK:川口-DF:中澤、宮本、田中マコ-MF左:中田コ、右:加地、センター:稲本、福西、小笠原-FW:鈴木タカ(→大黒)、柳沢(→遠藤ヤス)。柳沢と大黒のゴールで2-0と完勝。北朝鮮は国際経験のなさがもろに出ていて、ちょっと困った感じっていうか異次元。ケガしなくてよかった。あと、FIFAが欧州から審判を呼んだっていうのがナニ。もうホント、アジア。
●しかし「ワールドカップに出場できるのが当然」みたいな感じになると、予選通過に失敗したときが怖いっすね。オランダやフランスだって出れないときは出れない。今後オーストラリアがアジアに加わり、さらにアジアの水準の底上げがあると考えると、アジア勢がドイツ大会で何ヶ国決勝トーナメントに残れるかが重要って気がする(アジア5位と北中米およびカリブ海地区4位とのプレーオフにも注目したい)。
●イランもバーレーンに1-0で勝利、フランス大会以来の本大会出場を決めた。今にして思うとどうして日韓大会に出てなかったの?って感じだが、ともに本大会では好成績を収めたいものである。

June 8, 2005

ネットラジオ「林田直樹のカフェ・フィガロ」に招かれたよ

●インターネットラジオ blue-radio.com の番組「林田直樹のカフェ・フィガロ」に招かれてゲスト出演←現在配信中。音楽ジャーナリストとして活躍する林田直樹氏とはかつて音楽之友社で机を並べて仕事をしていた関係で(といってももう10年くらい前なのか?)、ワタシはずいぶん多くを教わった。ホントに仕事のできる方なのですよ。氏の退社後は一緒に仕事をする機会に恵まれなかったのだが、まさかこんな形で再会することになろうとは(そしてそのときワタシも会社を辞めていようとは)。
●で、番組の話題は主にCLASSICA絡みのことなんだけど、「内輪のノリで語ってくれ」とリクエストされて話はまるっきり雑談モード、スタジオで収録していることも忘れてすっかり茶飲み話。林田氏やワタシと面識のある人だったら、「なんじゃこりゃ。なにやってんだ、こいつら」てな感じで相当笑える。面識ない人はフツーに聞いてください。
●ワタシは学んだ。マイクの前ではハキハキとしゃべらなければならないことを。ボソボソとつぶやいていてはいかんな。ちなみに次週ももう一回出る。いいのかよ。まあいいか。

June 6, 2005

ラン・ラン♪芸術劇場@NHK教育

テレビ●日曜日の夜はNHK教育「芸術劇場」。見ましたか、5月初旬の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の模様を。東京から遠くに住む方はヨダレ垂らしたんじゃないかと思うけど、ホント、盛り上がっていたのだなあと改めて感心。やむをえなかったのではあるが、これに参加しなかったのは不覚。よく埼玉スタジアムで見るような屋台村も出てたようだし、ベートーヴェン・グッズも売ってたみたいで、やっぱりクラシック音楽のお祭りだったのかと。なんかモーツァルト・グッズ作るから、来年売らせてもらえない?
●で、続いてフィラデルフィア管弦楽団来日公演。ピアニストのラン・ランが登場(漢字で書くと郎朗なのだっ! カタカナでも漢字でも楽しそうな名前だ♪)。以前、生の舞台で聴いたときは「天才少年」って印象だったけど、もう全然少年じゃないじゃん、育ってて。早いなあ。そして青年っぽくも少年っぽくもなく、巨匠っぽくベートーヴェンを弾いていた。テレビで観ると、表情が烈しく雄弁。
●ちなみに「おかか1968」ダイアリーで知ったのだが、フィラデルフィア管弦楽団のアジア・ツアーの様子がブログで発信されている→ Philadelphia Orchestra Tour 。こういうツアーとか企画ごとにブログにするってのはいいっすね。期限が切られているからはじめやすい。マネしてみてはどうでしょうか>日本の演奏団体の皆様。

June 4, 2005

バーレーンvsニッポン@W杯最終予選

バーレーン●直前に小野がケガ、召集していた高原もケガ、強化試合キリン・カップの成績はさんざん、これはちょっとヤバいかなと思った。しかしアウェイでのニッポンのサッカーは見事。小笠原のゴールで1-0で勝ったのだが、内容的には圧倒的な差があったと思う。
●トップに柳沢を置いて、トップ下に中村俊輔、小笠原、中盤底にナカタと福西、このシステムはうまく機能していた。不利な条件での戦いであったにもかかわらずスペクタクルがあり、玉ぎわの激しさでも負けず、なぜかフィジカル・コンディションでも勝っていた。バーレーンのサッカーは一昔前のニッポンの姿で、どんどんとレベルを上げてきているんだけど、弱者のサッカーが身に染み付いているというか、審判を味方につけ、相手をファウルで止め、PKを見逃してもらい、カード・マネージメント(笑)で有利になることを優先させている。技術や戦術にメンタリティがついてこない感じ。
●またそんなルサンチマンにアドバンテージを与えてしまう審判が悲しい。この人、アジア・カップで宮本の抗議を受けてPK戦の途中でゴールを変えた人だけど、これで国際審判なんだから。終盤、ナカタがペナルティ・エリアで倒れたシーンなんて、あれで笛を吹かないのなら永久にアウェイ・チームにPKを与えられないだろう。バーレーンやクウェート、ヨルダン、そして今後はオーストラリアなど新たな強国が誕生しつつあるアジアだが、審判のレベルはちっとも上がってこない。アメリカ大会最終予選のとき、なぜか欧州から審判が呼ばれていたけど、あの頃よりはよくなっているのだろうか。

June 2, 2005

その辺に積まれている箱とか本とか

●ぐわ、しっかりしてくれ、MyBlogJapan。サーバーが落ちてるらしく、当ページ右側のMyBlogListが丸一日表示されていなかったのだが、果たして本日には復旧しているのであろうか。なくなると孤島に取り残されたような気になってしまうではないか。
●ウチで段ボール箱たちと格闘中。辞めるにあたって会社に持ち込んでいた私物を全部引き上げたわけだが、あたかもプチ引越し状態。箱どもの中身はほとんどがCDと本であって、そんなものをなぜオフィスに持ち込んでいたかといえば、そもそも家に置く場所なさげだから持ち込んでいたわけであり、持ち帰れば置き場所レスは必至。昔は棚にドバーンと並んだ書物やCDっていう状態への憧れとか、モノそのものへの愛着みたいなのがあったんだけど、今はそういうロマンティシズムよりも断然リアリズム優先。もし何テラバイトとか何ペタバイトのハードディスクorメモリがあって、そこに本やらCDやら一瞬にして全部データ化して保存できるんだったら、迷わずそうする。
●と、いま目の前に段ボール箱が積まれているから思うわけだ、たぶん。

June 1, 2005

マジョルカ奇跡の残留

マジョルカ●先週末のスペインリーグ最終節、大久保嘉人のマジョルカがベティスと1-1で引き分け、1部リーグ残留に成功した。いやー、驚いた。1、2ヶ月前の時点では、降格ゾーンをはさんで上に大差をつけられていて、どう考えてもマジョルカの2部降格は決定的だったんである(少なくともワタシゃそう思った)。しかも大久保の出場機会も激減、鮮烈のデビューははるか彼方の遠い昔。クーペル監督のしかめっ面をわざわざビデオ予約して見るまでもないということで、マジョルカのことなんて忘れていたんである。
●が、終盤になって、ひたひたと勝点を積み重ねて降格ゾーンをギリギリ脱出、ようやく大久保も出場機会を得て、ゴールまで決めて活躍していると知り、最終節は久々にちゃんと観た。大久保は先発、そして不動のエース・ストライカーと思っていたルイス・ガルシアがベンチにいるじゃないっすか。現地からの国際映像もやたら大久保をアップでとらえて主力選手扱い。これでこの日ゴールを決めてくれたら最高だったが……。しかし、アクロバティックなシュートがあったり、大久保らしいプレーは随所に見られた。唯一、難点なのか美点なのかわからないけど気がかりなのは、「相手をなめた挑発的なプレー」が多いってことか。この日もベティスの選手を怒らせていたが、あれで深いタックルで報復されてケガするのもヤだよなあ。
●試合終了後はお祭騒ぎ。「残留決定」と「優勝」ってのは同じくらい盛り上がる。クーペル監督の「名将」としての評判もこれで救われたかと。12位くらいでフツーに残留してたら誰も気にしなかったから、ある意味、監督の個人的成功にもなった。

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