September 4, 2005

ざけんなハリウッド、Fever Pitchってのはなあ!

●ううっ、また勝てなかったマリノス。それにしても優勝争いから脱力、じゃない、脱落すると、ホントにNHKで中継してもらえなくなるんすね。至極当然か。ここ数年、毎年優勝争いしていたから、なーんで今年はこんなに中継が少ないんだろって思ってたですよ!(←大顰蹙、傲慢すぎ)
●そもそもマリノス・ファンは近年恵まれすぎていた。サッカーには「勝ち」「負け」「引き分け」、3つもあるんすよ。「勝ち」なんて少ないのがフツー。多くを望まない、望まない、望まない。サッカーの基本は挫折とフラストレーションだ。
●で、思い出した。ニック・ホーンビィ著の「ぼくのプレミアライフ」といえばサッカー馬鹿必読の名著といって良い。フットボール・ファンのどうしようもなさが綴られたバイブルである。原題を Fever Pitch という。ワタシはこの作品が映画化されると聞いた。
●ある日、テレビで映画情報番組を見ていたら、全米なんとかかんとか話題の映画ランキングで出てきたのですよ、Fever Pitch が! そしてワタシは愕然としたのだ。わが目を疑ったのだが、この公式サイトを見れば、なにが起こったか一目瞭然である。なんと、ハリウッドのすっとこどっこい(かなり死語)どもは、アメリカ市場向けにFever Pitch の「サッカー」というテーマを「野球」に置換し、ラブストーリーに仕立てやがった。
●あーあ、やってくれたな。Fever Pitchのサッカー要素は野球に置換できないって。野球がつまらないというつもりは毛頭ない。意味が、文脈が、メンタリティが、全然違うと思うのだが。
ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ 日本版ジャケット●と、ひとしきり嘆いた後でフォローしておくが、実はFever Pitchは1997年にコリン・ファース主演で英国で映画化されていて、日本でも「ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ」として昨年DVD化されているというではないか(もちろんこっちはサッカーが野球に化けていたりなんかしない)。ハリウッド版はそのリメイクということか。この英国版、映画館では日本未公開(やっぱり)。だったら、こっちをやってくれないか、映画館で! 絶対ハリウッド版よりおもしろいって。しかもなぜか海外版DVDを調べたらジャケットがちょっぴりセクシーで、「18禁」にレイティングされてた(笑)。日本版ジャケットはずいぶんほのぼのムードじゃないのさ。

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