December 12, 2006

「の」ではじまるドラマの第9回、がんばれ「喜びの島」

●「のだ◎めカンタ◎ービレ」第9回。この◎があるとないとで大違いであることをこの2週間で実感。いや、そんなのどうでもいいことだ。
●今週はマラドーナ・コンクール(笑)にのだ◎めがエントリーするということで、物語上登場する曲はわかっていた。で、「月9」にあろうことか、シューベルトのピアノ・ソナタ第16番とドビュッシーの「喜びの島」が鳴り響いたんである。もうワタシは猛然とドビュッシーを応援した。「がんばれ、ドビュッシー、絶対にシューベルトのソナタなんかに負けるなよ。お茶の間を制するのはクロード、キミだ」と。
ワタシが聴いているのはシュタイアーの演奏。今はERATUSから廉価盤が出てるみたい●だが、完敗してしまった。圧倒的に目立っていたのはシューベルト。しかもピアノ・ソナタ第16番、第2楽章かと漠然と期待してたら第1楽章なのか……。なんつうか、この曲ってさ。えーと、シューマンにならってロマン的に言うとこれもまた「天国的に長い」っていうか(もちろん物理的にじゃない)、その冒頭主題がとことんシューベルト。って同語反復か(笑)。ドビュッシーのカッコよさとは正反対、なにをそんなにキミはジメジメとイジけておるのかねと声をかけたくなるのだ、これ聴くと。ほら、「喜びの島」は佐久間ミッチーのごとくキラキラとしてるのにさ。
●ま、そのイジイジしたところが本当は好きなんだけどね、シューベルト。みんなも嫌いなふりして、ホントは大好きでしょ、シューベルト。でもやっぱりシューベルトは「ハンス・ホッターと冬の旅」に尽きるな(←またかよっ!)。
●肝心のドラマは、今回久々に竹中直人シュトレーゼマンが登場。もちろんBGMはプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。そして、かつて「どう見てもシュトレーゼマン」だったあの人は、数週間ですっかり「どう見ても竹中直人」。こんな無謀すぎるガイジン役をすんなり受け入れていた自分が信じられない。魔法にでもかけられていたのか、ワタシは。

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