March 15, 2007

難関テレビジョン

デリダは言った。「私はあまりに多くの時間をテレビに割きすぎる」●大阪の朝日放送に日帰り出張。関東では放映されていないのでワタシは知らなかったのだが、「ビーバップ!ハイヒール」という深夜バラエティ番組があって、これにゲスト出演してきた。毎週さまざまなジャンルからワンテーマを特集し、司会のハイヒールさんとゲスト、パネリストの筒井康隆氏、江川達也氏、吉本の芸人さんらであれこれ楽しむという番組。拙著「クラシックBOOK」をご覧いただいて、「クラシックをテーマに」ということでワタシにご連絡をくださった次第。
●が、番組のために何週間か前から打ち合わせを重ねるたびに、ワタシはどんどんこの仕事が不安になっていった。どうやらテレビは自分の知っている活字やウェブの世界と違いすぎる。本やウェブだったら、なにを書くにも記憶だけに頼ることはめったになくて、一応イチイチ調べたり確認しながら進めるし、なにかわからないところやまちがえたところは校正でフォローできる。でもテレビはそれがムリ(実際収録時にいくつかまちがった)、特にバラエティなんて、なにもかも己のコントロール外。進行も雑誌よりずっとバタバタ。「うーん」ってゆっくり考え込めば、おもしろいことを言えるかもしれないような題材があっても、それを当意即妙でやれと言われたらワタシはお手上げだ。ああ、全然向いていない。この仕事はワタシの手に余るのでは……?
●んなわけで、朝方まではじんましんでも出そうな勢いでストレスになっていたのだが、なんとか収録を乗り切って(本番は意外と楽しかったりもした)、こうして帰京した今、たしかに言えることがある。二言三言であれ仕事ととして筒井康隆先生と言葉を交わすことができた。これは伝説だ。自分伝説帳に記録しておこう。
●も一つわかったこと。TVモニターに映った自分は激しくブサイクだ(笑)。太って見える。いや、事実太ったのか。明日は1万歩以上歩くしか。明後日も、明々後日も。

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◇関西ローカルネタで申し訳ないのですが、今晩の朝日放送の深夜番組(午後11:17†)の「ビーパップ・ハイヒール」に、クラシックの総合情報サイトCLASSICAを主宰し、この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!クラシックBOOKの著者として日本のクラシック界において異彩... 続きを読む

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