July 1, 2007

キング・カズvsウルトラ兄弟

●日産スタジアムまで出かけてきた。気のせいだろうか、日産スタジアムは行くたびにわが家から遠くなっている。膨張する宇宙のように遠ざかる産スタ。謎。
●が、マリノス戦ではない。なんと、キング・カズvsウルトラ兄弟横浜FCvsJEF千葉を観戦してきたのだ。スポーツニュースなどでは4万人を超える入場者で賑わったと報道されていたが、この試合、大手学習塾のスポンサーマッチだったのだ。なので、もうスタジアム内キッズ率がマックスまで高まっていた。ワタシだって動員組なので文句は言えない。キックオフ前の練習を見て「おお、JEFと横浜FCの練習はまったく同じだなあ、マリノスとは違うぞ」と思っていたら、場内にウルトラ兄弟が登場、突然そちらに目を奪われる、ワタシもキッズも。さっきまで「カズー!」って叫んでた子供たち、もうウルトラ兄弟しか見ていない。デジカメ持って最前列までダッシュする彼ら。
●試合前の選手の記念撮影ってあるじゃないですか、前後2列になって並ぶあれ。左に横浜FC、右にJEF千葉の選手たちが撮影してて、なぜかその間にウルトラ兄弟も前後2列で撮影! えー、今日はM78星雲代表の試合なの? 横浜FCvsJEF千葉かと思ってたのに。
●最近、JEFはどうして勝てないのだろうと不思議に思ってたんだけど、実際に試合を見るとちゃんと志の高いサッカーをしてるんすよ。オシム・ジャパンと同じ、「ボールも人も動くサッカー」。選手も巻、羽生、山岸、水野といった代表勢がいるから、ついついJEFに肩入れして見てしまうワナ。横浜FCのスポンサーマッチなのに。カズ様がベンチだってのもあるけど。周りのママさんたちが横浜FCのチャンスに「キャー!」って絶叫してるのに、JEFの守備陣がクリアするとつい拍手してしまったりして、ったくスマソ、以後気を付けたい。
●試合は0-1、横浜FC惜敗というか完敗か。JEFは質の高いサッカーをしてるんだけど、ただ終盤になると横浜FC相手に走り負けてしまっている感あり。あと両者ともプレイがきれいすぎるくらいきれい。後半途中までイエローカードの存在を忘れるようなゲームでもあった。
●横浜FCは残留争いをしてるはずなのに、覇気がない。終了直前、かつてアトレティコ・マドリッド・ユースで天才と騒がれた玉乃淳が途中出場。ヴェルディ→徳島→横浜FCと移籍してきたようだ。少し、しんみり。
●現状で、最下位を独走する横浜FCにとって、負けた試合の後、どれほどチームが暗く沈んだ気分になるか、想像にかたくない。だが、試合終了後、そんな横浜FCの選手を迎えるべくウルトラ兄弟が元気いっぱいで再度登場。ウルトラ兄弟、空気読めなさすぎ。が、無情にもキッズもママも大喜び、試合中より盛り上がるウルトラ記念撮影。みんなもともとサッカーファンでも横浜FCファンでもないし、みたいな。うつむいた横浜FCの選手たちが、セブンやタロウの脇をそそくさと通り過ぎ、ドレッシングルームに向かう。一人あの男を除いて。
●キング・カズ。カズだけは違う。負けた試合の後だというのに、ウルトラ兄弟たちと並んで記念撮影。場内盛り上がる。そしてウルトラ兄弟一人一人としっかりと握手するカズ。エースも帰りマンもみんな恐縮してるぞ。さすがカズ、ウルトラ兄弟に圧勝。なにが求められているか知り尽くした男、ヒーローを超えたヒーロー。ワタシのキング・カズ伝説ノートにまた新たな1ページが。

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